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何かと出会ったときの「やってみよう」で、人生が変わる

先日友人二人とお酒を飲みました。

また、私は毎週一回ランニング会に行っています。
ランニング会では、20代から80代まで、
一緒に練習をしています。

二つのことで、思ったことを書いてみたいと思います。


50代の話題


お酒を飲んだ二人は、古くからの友人で同い年です。

今回に限らず、50代の話題は、、

子どもの巣立ち
私を入れて三人ともに、子ども達は20代です。
最近、子どもが結婚や同棲で「家を出た」「もうすぐ出る」
ということが続いています。

おそらく、もう二度と一緒に住むことはない。
やっぱり寂しいよね、と。
「夫婦二人」もしくは「一人」の「これから」を考えます。

つぎに、老親のこと。
三人ともに、親はまだ介護状態にはありません。
しかし相当に弱っています。
これからどうなるんだろうね、と。

そして、自分の老化
「最近太った」「衰えを感じる」「こんな病気になった」。
いろいろ出て来るよね、と。

さらに、仕事
今までと違う領域にチャレンジしてみる。
子育て優先だったり扶養内だったのを、フルタイムで働き始める。

正社員でキャリアを積み上げてきた人は、
定年までこのままいくか、早めに別な仕事を探すか。
いろいろ悩むよね、と。


でも、出来ないわ


私の仕事の話から、「ラン」の話になりました。

「老化を嘆くなら、体を鍛えないと。」
友人からしたら「耳タコ」です。

「AOをみてるし、やった方がいいのは充分わかってる。
でも、出来ないわ。

子どもや親のことは、どうにもならないけれど、
自分の身体は、何とでもなるのにな。。
ていうか、やってみてないけどね。


ランニング会で


私は週に一回、ランニング会へ出かけています。
練習メニューはいろいろですが、
半日掛けて、大体20キロを走っています。

いつも練習会に来ている男性が、話しているのが聞こえました。
少し前のフルマラソンの大会で、年齢別で優勝したようです。

「Wさん(男性)って、何歳なんですか?」
私が聞くと、
「78歳」
と。

ランに来ている人は、本当に年齢不詳で、
「何歳に見えるか」と聞かれても難しいのですが(笑)
それにしても80歳近いとは!!


64歳からのスタート


がぜん興味が沸いてきました。

何歳から走り始めたんですか?」

64歳の時、あるプロジェクトの立ち上げに関わった。
立上げチームは、いろいろな会社から来た寄せ集めで、
ぜんぜん上手くいかなかった。
「一緒に何かやろう」と思い立ち、
駅伝大会に申し込んだ。

その時点で、Wさんは全く走っていなかったそうです。

みんなで一緒に練習などをしていたら仲良くなり、
仕事も上手くいくようになった。

当日、Wさんは1キロを走った

そうしたら今度は、メンバーの一人が
東京マラソンに出ようよ」とWさんを誘った。

「1キロしか走れないからムリだよ。」
Wさんがそう言うと、
「半分歩いたって完走できるから、大丈夫だよ。」
と(笑)。

何と!最初にして、高倍率の東京マラソンに当たったのだそうです。

何とか、完走を果たしたそうです。


ぜひ続けてください!


東京マラソンを走り終えやれやれと思った頃。
Wさんは、健診でかかりつけの病院に行きました。

医師が、
「どうしたんですか!?」
と。
「あらゆる数値が良くなっています!!」

東京マラソンを走った話をしたところ
「それだ!!」
と。
ぜひ続けてください!!

…今に至る。


偶然との出会い


人生は、偶然との出会いなのかもしれませんね。

仕事が上手くいっていたら
「東京マラソン出よう」がなかったら
東京マラソンが当たらなかったら
医師の「ぜひ続けてください」がなかったら

たぶん、今この場にWさんはいません。


「やってみよう」が人生を変える


しかし、偶然がそうさせたのでしょうか?

「駅伝出よう」は、Wさんが全く走っていなかった時です。
「東京マラソン出よう」は、1キロしか走れなかった時です。

「いや、無理でしょ」
話は終わっていたかもしれません。

全く走れなかった時に、駅伝大会に申し込んだ。
1キロしか走れなかった時に、東京マラソンに申し込んだ。

78歳でフルマラソンを楽しく走っている自分を、
目指していたわけではありません


こんな未来が待っている


人生後半になると、「経験」が挑戦へのバイアスになります。
経験「過去のデータ」です。

照らし合わせて、
合わない
無理しない
大変なことはしない

でもさ、64歳から始めて、78歳でこんなに楽しく走っている人がいるよ。

とりあえず、やってみたら?

無理かどうかなんて、やってみなければわからない
ダメならやめればいいじゃない。
やってみないと、何も始まらないよ。

未来のことは、誰にもわからない。

20代と肩を並べて走り、
ランで立ち寄る話題のスイーツ店で、
いそいそと奥様にお土産を買う78歳のWさん。

ステキですよね。


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