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ピアノレッスンへの道vol.6〜ホールで響く豊かな音の作り方④〜

今回は「ホールで響く豊かな音」を目指して、ロシア奏法の実際の演奏方法をご紹介していく、第4回目となります。
今回は手の動かし方(手の旋回)、小指、親指について解説していきます。
指が転んでしまう、伸びる音を出したい、そういった方にオススメです。

それでははじめていきましょう♪

1.手の動かし方(手の旋回)

皆さん、「旋回」という言葉はあまり馴染みがありませんよね。
Googleで検索してみました。
 「円形の進路で(くるくる)回る、また回すこと」

だそうです。

それを踏まえて、
ピアノは手を使うので、その旋回の例として、
ドアノブを回す動き
ペットボトルを開ける動き

があります。

これらを想像してみてください。

この動きをする際、前腕と手首はどのような動きになっているでしょうか。そうです。ひねる、回す動きになっていますよね。

これをピアノで応用してみましょう。

親指から小指に渡す動きをします。

①まず、親指側に手を傾けます。
②次に小指側に手を傾けながら手を開きます。
③そして小指に重みをかけて弾きます。
④最後に親指をピアノの蓋側に持っていきます。

これは重心が親指から小指に移動しているのを感じながら行います。

(注意点)
・指の動きで打鍵しないこと
・肘に力が入らないこと

この動きは、主にゆっくりなパッセージで使います。これが基本的な手の動かし方になります。

これは慣れていないと難しいので、何回も練習してみましょう!


次に、速いパッセージはどう弾けばよいのでしょうか。

弾き方のコツとして、
先ほどの手の動きを大袈裟にしてゆっくり弾いてみます。
次に先ほどの感覚を覚えて、少し小さい動きで行ってみます。
最後に普通のテンポで弾いてみます。

これで、ゆっくりなパッセージも速いパッセージも弾けるようになりますよ!

2.小指について

ホールで伸びる音を出したい!
そう思ったことはありませんか?
そういった方にご紹介したい内容となっています。

小指は指の中で一番細く、短い、か弱い指ですよね。この指を安定させて響く音で弾けるようになるためにはコツがあるんです。

2つにまとめると、

①筋肉の部分で小指を鍵盤に置いてあげる
②親指の位置を高くする

①小指の付け根の筋肉を存分に使って、小指をそっと鍵盤に置いてあげます。ここでのポイントは、小指の付け根の筋肉を使う、ということです。この筋肉は大きい筋肉なので、使えば使うほど発達していい音が出せるようになるんです。

②親指の位置を高くするとは、手の「旋回」でもお話しましたが、小指で弾いた状態で手を開いて親指が上に伸びるようにするということです。
そうすることによって、手の安定感が増し、小指に手の重みが加わるのです。

3.親指について

続いて、親指の状態について説明します。

指がよく転んでしまう、親指が固まってコントロールできない、なんてことありませんか。
それは、親指の動かし方に問題があるのだと思います。

親指の動かし方について先に答えを言ってしまうと、親指の打鍵は下方向ではなく、飛行機が着陸するように斜め前に押し出す感じで動かします

つまり、他の指とは動かす方向が違う、というわけです。

ぜひこの動きを試してみてください。
自然と親指がコントロールできるようになると思います。

4.まとめ

今回は、手の動かし方(手の旋回)、小指、親指について解説していきました。
手の動かし方については、慣れないと難しいと思うので、たくさん練習してみてくださいね。

次回は身体の状態、特に肘と肩について解説していきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございます♪



私のアカウントではピアノの奏法、弾き方を詳しく分析しながら解説しています。

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参考動画(YouTube)
ロシアピアニズム コーガピアノ道より

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