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ピアノレッスンへの道vol.7〜ホールで響く豊かな音の作り方⑤〜

今回は「ホールで響く豊かな音」を目指して、ロシア奏法の実際の演奏方法をご紹介していく、第5回目となります。
今回はピアノ演奏時の身体の状態、特にの状態について解説していきます。
本番に緊張で身体が固まってしまう、そんな方にお届けしたい内容となっています。

それでははじめていきましょう♪

1.肘の状態

まず、本番の舞台で緊張でガチガチに固まってしまう方と、本番でも身体をリラックスさせて演奏できる方がいます。
前者のように、本番でガチガチに固まってしまっては、いつもの実力が出せず、弾いている本人が困りますよね。なるべくリラックスして演奏したいものです。

そこで今回は、本番でも意識できる、自分の身体の状態、動かし方について解説していきましょう。

まずはの状態からです。
人によって肘の位置や動かし方は異なりますが、基本的な状態は誰でもできます。

肘の状態には2つの注意点があります。

①肘を構えないこと
②肘を手動で動かさないこと

肘を自分で構えてしまうと、肘はカチコチに固まってしまいます。
肘が固まってしまうと、腕を動かす動きがスムーズにいかなくなります。
肘を構えないポイントとして、肘を自分の力で持ち上げないようにしましょう。
もう少しわかりやすくいうと、前腕の内側(手首の下)で腕を持ち上げましょう。

肘を手動で動かしてしまうと、音の一音一音がうねってしまって、よたよたした音になります。
また、肘を自分の力で動かすことによって肘が固まってしまうことにも繋がります。

このことから、肘を自分の力で動かすのではなく、手首の下で腕を持ち上げてあげるイメージを持ち、肘はついてくるだけ、と心がけましょう。

2.肩の状態

次に演奏時のの状態について解説します。
先に肩の状態の理想を言っておきましょう。
理想としては、グランドピアノの向こう側(弦側)から見たとき、「何もしてないように見える」状態がベストです。
何もしてないとは、弾いているか弾いていないかわからない身体の動き、ということです。

そのように見えるようにする方法は2つあります。

①肩甲骨の間を開いてあげる
②肩周りの支えをしっかりさせる

肩甲骨の間を開いてあげるとは、例えばゴリラやサルの姿勢です。猫背ですよね。このような状態の時に肩甲骨は開きます。
しかし猫背になって演奏しては見た目もよくないですよね。
肩甲骨を開くためには、腕を前方向に持ってくるイメージを持つと開きます。
これで猫背にならずに済みますね。

肩周りの支えをしっかりさせることについては、ピアノレッスンへの道〜ホールで響く豊かな音の作り方①〜でご紹介しました。

「肩周りの筋肉は、具体的には脇の下、上腕の裏、胸筋を使っていきます。脇の下に本を挟むイメージを持ってもらえるといいですね。この状態を維持します。」
↓↓引用

特に、脇の下の筋肉が働いている感覚があれば、肩が楽にストンと降りるようになります。

3.まとめ

今回はピアノ演奏時の身体の状態、特に肘と肩の状態についてみていきました。
私も本番はよく緊張するのですが、この身体の状態を意識することによって身体は楽に演奏することができるようになりました。

みなさんもぜひ活用してみてくださいね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

次回は、ピアノを演奏する上で大事な「レガート」についてお話しようと思います。

お楽しみに!




私のアカウントではピアノの奏法、弾き方を詳しく分析しながら解説しています。

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参考動画(YouTube)
ロシアピアニズム コーガピアノ道より

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