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[台湾] 金門島 ① 電動バイクで水頭聚落を巡る (2023-12)
かねてより行ってみたいと思うもなかなか機会がなかった金門島、一泊二日の弾丸旅行でようやく訪れることができました。
このnoteでは主に大金門を巡った一日目の記録を残します。
(二日目は次のnoteで)
金門島とは?
台湾本島よりむしろ厦門に近い島、一般的に金門島を大金門、烈嶼郷を小金門と呼ばれています。
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日本統治時代に日本の領土にならなかった土地です。
今回は一泊二日なので、初日は大金門、二日目の午前中に小金門、そして午後はまた大金門をまわるざっくりとした予定を組みました。
旅のプラン
ざっくりとした希望
水頭聚落
珠山聚落
古崗學校 (行き忘れた・・)
明遺老街
金門城北門
後浦16芸文特区
陳景蘭洋楼
金門山后民俗文化村 (時間が足りず)
小金門はツアーで
街の中心部から離れた古鎮みたいなところに泊まりたい
これを2日間で。無謀かもしれない。
台北から金門への移動手段
離島のため基本的に飛行機かフェリーかの二択で、フェリーは小三通で厦門から行けるようです。正直香港からだとフェリーの方が近くて早そう。
結局、台北松山空港から出ている国内線で行くことにし、立榮航空のサイトで直接予約しました。
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直近の日程だと往路はとれても復路の遅い便が埋まっているという状態だったので、万全を期して三ヶ月前に予約。 しかし仕事の予定で急展開もあり得るためフライト変更可能チケットを購入しました(結局予定が二転三転したためこれは正解だった)。
始発の便にしたのでMRTで行くのは厳しいか?と考え松山空港まではYouBikeで行くことにします。
金門島内の移動手段
金門島には主要観光スポットへ連れてってくれる台湾好行というシャトルバスが運行されています。
ルートは複数あり(詳しくはこちらで)、これらを使えばだいたいのところに行けそう。
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とはいえ今回は一泊二日、バスでまわっていたら時間が足りないのは明白です。 そこで免許不要の電動バイクを借りることにしてググってみたところ、新研租車が支店も多くバッテリーの交換もしやすいかもしれないという結論に達し、事前にLINEで問い合わせなどをしました。
どこに泊まるか?
最初は金城老街近辺に泊まろうと考えていましたが、民宿の写真などを見ているうちに古鎮っぽい集落に泊まりたくなってしまいました。
というわけで、GoogleMapで予算内かつ場所がいい感じの宿を探しまくった結果金寧鄉の民宿に決定。 水頭聚落も伝統建築の民宿が多いようなのですが、そこはもともと行くつもりだったのと「観光資源があまりなさそうで普通の村っぽい、しかも金城鎮に近い」という理由で金寧鄉にしました。
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台北→金門島
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早朝の松山空港に予定通りYouBikeで到着。
朝早い時間にもかかわらずそこそこ人がいましたが、預け荷物がなかったので「MRTの始発でも間に合ったかもしれない」、と思うほど搭乗まで時間が余ってしまいました。
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風が強いのか着陸時に一度ゴーアラウンドになってしまったので予定より少し遅れての到着。 バス乗り場は空港出てすぐの場所にあります。
まずは荷物を置くために宿に向かいました。 金寧鄉は空港から直接行けず金城のバスターミナルで乗り換える必要があります。
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本日の宿に到着!
しかし民宿のオーナーは普段は別の場所にいるようで、鍵が開いてなかった・・・。(あとでメッセージでパスワードを教えてくれました)
仕方ないのでまた同じバスで金城バスターミナルへ・・・。なぜならバスターミナルにはコインロッカーがあるからです! コインロッカーなのに人が管理していて身分証をデポジットがわりに渡し、17時ぐらいまでに荷物を取りにいかないといけませんが。
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荷物を預けたあとは電動バイクを借りに新研租車へ。 事前の情報ではバスターミナル近くにお店があるはずでしたが、実はそこはもう閉店。 事前にLINEでそのことを聞いていたので徒歩15分ぐらいかかる別店舗へ向かいます。
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こちらが借りた電動バイクです。↑
見るからに原チャリなのに、ほんとに免許なしで借りることができました。 もちろんヘルメット(一緒に貸してくれる)が必要で、自転車みたいに歩道を走ることもできません。 制限速度は25kmで、上り坂はさらにのろのろ運転になります。
なおバッテリーは予備分を1つ付けてくれます(座席の下の収納空間に入っている)。
水頭聚落
まずは水頭聚落へ。 現地に着いたらバイクを置いてぶらぶらしてみました。
ちなみに水頭聚落は小さな集落ですので、見所は全て歩いてまわることができます。
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こちらは新水調歌頭という民宿。
水頭聚落はこういう感じの雰囲気たっぷりの民宿がそこかしらで営業していたので、次はここに泊まろうかな。
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黄氏の廟のようです。閉まっていた・・・。
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いまはお店になっているようですが、こちらも閉まっていた・・・。
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屋根がかわいい。
一部はもう近代的な建物になっている家もありました。
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昔の井戸が残っています。
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全体的に修復済みの建物が多かったですが、古いままの姿も一部残っていました。
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こちらは精巧な犬の置物だなあと思ってたら本物だったイッヌ。
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歩いていると既視感のあるものが・・・。碉樓!おまえ碉樓じゃないのか!!?
そう、ここは広東省の開平・・・ではなく
得月樓
でした。
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ちなみにこちらは赤坎古镇旅游度假区内にある碉樓です。 よく似ています。※ 赤坎古镇については下記note参照
話を得月樓に戻すと、この塔は母屋から地下を通って行ける作りになっているらしい(が、入れない)。
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外から見た塔と母屋。
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母屋は西洋風で碉樓っぽい塔と合わせてやっぱり開平を思い出す。
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中はこんな感じです。
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水抜き穴が金魚の形でとてもかわいい。 このタイプの水抜き穴は他のところでも見かけました。
僑郷文化展示館
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中にも入れます。
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屋上にも出られます。
そして中は・・・
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怒濤のマジョリカタイル祭り。 これは長居せざるを得ない。
この日はほかの観光客も少なく、ゆっくりと内部の見学を堪能することができました。
金水國小
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洋風建築の元学校。当時の教室を再現している部屋などもありました。
莒光樓
水頭聚落を後にし、金城鎮の街中に向かう途中に莒光樓の標識を見掛けたので寄ってみました。
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天井がとても美しかったです。
観光バスが停まれる駐車場もありましたが、ほとんど人がおらず閑散としていました。
金城老街
続いて金城鎮で一番栄えている金城老街とその周辺を歩いてみます。
清金門鎮総兵署
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昔の軍事拠点だった建物。街中にいきなり 清朝が!
時代劇の雰囲気漂う見応えがある観光名所です。
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ここで小雨が降ってきました。
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地下には牢もありました。
清金門鎮総兵署の手前はちょっとした広場になっていてバイクを停めるスペースもあり便利でした。
模範街
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青天白日満地紅旗がびっしりとはためいていましたが、コロナ禍前は(大陸からの観光客へのアピールか?)五星紅旗だったときもあるようです(Xのフォロワーさんからの情報)。
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こちらはアンティークを扱っているお店です。 Xでフォローしている方が紹介されていたので来てみました。
が、残念ながらこの日は閉まっていました。 でも建物を見るだけでも満足。
ちなみに翌日は営業されてたので中もじっくりみることができました。マジョリカタイルを購入。
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洪合淵宅は閉まっていた・・・。どうして・・・(現場猫の顔)
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こちらは一般の住宅です。 いい味だしていたので撮ってしまいました。
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これは一兵卒から将軍にまでのぼりつめた邱良功氏が建てた、母を称える牌坊「邱良功母節孝坊」です。 詳しい経緯はこちらに載っています。
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昔ながらのパン屋さん。 肉鬆卷が美味しいらしい。
あとで寄ろうと思ったけど、お腹がすいてなかったので結局スルーしてしまった。 いまさら後悔。
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そのへんの普通の路地も雰囲気がよすぎて永住したいレベルです。
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ここらでランチを。
ここの牛肉麺は薄切り生のお肉のまま出され、目の前で熱々のスープをかけてくれます。
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手打ちの麺がもちもちしていて美味しかったです。
なお、この牛肉麺をオーダーするとセルフサービスで小菜やアイスクリームもついてきます。
陳景蘭洋樓
まだ宿にチェックインするには早い時間だったため、陳景蘭洋樓まで行ってみることにしました。
陳景蘭洋樓は金門最大の洋風建築で、その名のとおりシンガポールで成功した陳景蘭氏が建てました。 当時このあたり一帯は小さな漁村で、100人の陳さんが住んでいたそうです。
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中は吹き抜けになっていて西洋建築らしさがあります。
投宿
チェックインできる時間も迫ってきたためここらで今日の観光は終わり。 宿へ向かいます。
今晩の宿がある金寧鄉は、金城鎮から北へバイクで15分程度の場所。 小金門に渡る金門大橋の麓にある集落です。
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グーグルマップさんが提案した道・・・。(もちろんバスも通れる大きな道がほかにもあります)
民宿の名前は心琴古厝民宿。ここにした理由、それは・・・・。
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リノベーションされた四合院だからなのです! (ちなみにここ以外にも金寧鄉にはこういう民宿がいくつかありました)
この宿や集落、水頭聚落もですが、金門島は伝統的な建物が数多くそのまま(リノベ含む)残っているため圧倒されました。 どうやら伝統建築で家を修繕すると補助がでるようです(と、二日目に参加したツアーのガイドさんから聞いた)。
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もったいないことにこの日の客は自分だけでした。
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部屋はこんな感じです。
なんと台湾では珍しく、エアコンには暖房機能もついていました。 この時期金門島はかなり寒かったので助かりました。
宿の周辺はほかにもいい感じの建物がたくさんある古鎮で、暗くなるまであちこち歩きまわってしまいました。
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風獅爺は金門島のあちこちで見られます。
一日目でクリアした行きたいところリスト
水頭聚落
陳景蘭洋楼
街の中心部から離れた古鎮みたいなところに泊まりたい
金門島一日目の記録はここまで、二日目は下記リンクより読めます。
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