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[台湾]桃園の眷村「憲光二村」 (2023-09)

はじめに

台湾をうろうろするときの個人的テーマは「古跡を巡る旅」なのですが、その中でも特に眷村が大好きです。 しかし部外者が普通に見られるところは限られており大体がリノベーション済み。 が!憲光二村はそのままの状態で残っているということでやってきました。


憲光二村とは?

桃園唯一の憲兵宿舎で、1968年に完成した100戸の平屋建てと1973年完成の鉄筋4階建ての官舎で構成されています。
村の中央には自治委員会事務所が当時のまま残されており、樹齢100年を越える老木も健在です。
(以上公開資料より)

場所

憲光二村の場所はこのあたりです。 桃園の亀山区にあり、公共交通機関を使う場合バスになります。

行き方

GoogleMap氏と相談した結果、往路は中和新蘆の回龍までMRTで行きそこからバスに乗るコースにしました。
しかし回龍に到着してから気がつきましたがここからだとバスの本数がそれほどないため、桃園の中心地まで桃園MRTか列車で行き、そこからバスに乗る方がいいかもしれません。

ちなみに復路は桃園中心地行きのバスに乗って帰りました。

公式サイトでは桃園駅近くの中華路統領百貨門口から137番のバス(20分に1本)に乗って大同路口で降りろと書いてあります。

さて、回龍で待つこと数十分、ようやく来たバスに乗り目的地へ。 風景がどんどん僻地になっていくので本当に合っているのか一抹の不安に襲われましたが、しばらくするとまた街に入り憲光二村近くの停留所で下車。 歩くこと10分強でそれらしき建物群が見えてきました。

これらは周りを取り囲む柵の外から見た風景ですが、もうこの段階で期待が高まります。

ようやく入り口に到着

入ってすぐの建物からしてこれ!全然キラキラしてなくて 最高です。

憲兵眷村は全国に20箇所あるようです

しかしここまで入場券もなく、スタッフの気配も皆無。もしかしてただの廃墟・・・?と思い始めたときにレセプションセンターらしき建物が見えてきました。

レセプションセンターらしき建物

レセプションセンターらしき場所なのに外見は全くリノベされていない。だがそこがいい。

中にはスタッフの女性が一人いて、無料のパンフレットやカード等が置いてありました。

区画の説明など

さきほどのスタッフの方が「中の方も入れるよ」と言っていたので裏から建物の中へ侵入。このあたりはすでにリノベ済みのようでした。

その横の区画は入り口がふさがれているものの、路地の中まで入れます。これから工事が進んでいくのかもしれません。
住所表示のプレートがかつてこの場に生活の場があったことを示しています。

現存する塀
奥の区画の方へ歩いていくとでっかい青天白日紅旗が

青天白日紅旗から先の区画は一部綺麗に整備されてましたが、極端にピカピカになっているわけではなくそのままの状態の部分も残っていてとても良い修復の仕方です。今後もこのままのスタンスでいてほしい。

雑貨屋の再現?

この中では当時の生活の様子を垣間見ることができます。

こちら入り口入ってすぐのリビングルーム。 このまま生活できそうです。

バスルームもこの通り。 どうみても、引っ越し後そのままの状態で保存されているように見えます。 このまま生活できそうです(2回目)。

なんと上の階にも上がることができます。

ベランダにも出られる!

奥の方の集合住宅っぽい建物が気になります。

まさかこの中は入らせてくれないだろうなー・・・と思ったら

入れました。

とはいえ公開部分は一部だけなのですが。
中には憲光二村を紹介する展示などがありました。

立ち入り可の部分は綺麗に整備されています。

現時点では上の階にはまだ行けないようです。いつか開放されるかな?

この時点で、憲光二村は最高だな!来てよかったな!と満足して帰るつもりでしたが、実はこのあとふらふらと迷い混んだ区画がなんと・・・

未整備!

なのに柵もなく、家の中まで入ることができました(多分今だけ?)。

結構崩れているので注意が必要です
間近でじっくり見られます

おまけ

憲光二村では様々なタイルがそのまま良い状態で残されています。

まとめ

憲光二村は予想以上に良い状態で古い建物が保存されている&まだ整備されていない区画が残っていました。
おそらく今後リノベ工事が進み、いずれ廃墟区画も入れなくなると思うので行くなら早めがいいと思います。

難点は公共交通機関がバスしかないので、行きづらいことでしょうか。スタッフの方も「エリア内に駐車できるから車で来たほうがいいよ」と言っていました。

しかしそんなささいなことは気にせず、台北市内の四四南村よりも100倍いいのでぜひ訪問してみてください。

参考資料


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