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【映画紹介】『アクロス・ザ・スパイダーバース』

こんにちは、hallo、你好、bonjour、GutenTag、Buongiorno。!!!
あんよです。
今回お話するのはこちら↓↓↓
スパイダーマン アクロスザスパイダーバース
脳を震えさせる映像体験をしてきたので紹介します。

■あらすじ
 ブルックリンでスパイダーマン活動を続けるマイルズの前に、「私はお前の過去から来た」とスポットを名乗る者が現れる。
 マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、別のユニバースを訪れる。そこにはスパイダーマン2099や前作でもおなじみピーター・B・パーカーら、さまざまなユニバースからスパイダーマンが集結していた。愛する人と世界を同時に救うことができないというスパイダーマンの哀しき運命を突きつけられるマイルスだったがそれに抗おうと動き出す。しかし運命を変えようとする彼の前に無数のスパイダーマンが立ちはだかり、スパイダーマン同士の戦いが幕を開ける。
アニメーション映画の概念を変えた前作『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編となる今作も作り手の飽くなき表現欲が存分につぎ込まれる。

感想話し出すと
「はじまった瞬間のコミックス倫理規定委員会のロゴと音響やばいよね!テンションおかしくなるよね! 映画館暗くなった時のわくわくもっかい来るよね! ねねねね! 」
このように
口に出すと興奮でまとまりがなくなってしまうので自分の感動ポイントを文字にまとめようと思う。
少しだけこれよりまともな表現で進めていくから付き合ってほしい。

まず
●表現について
  この映画で体験したのは新表現。
  自分は新しいものに触れると脳が飛ぶ。
  例えば海外に行ったときに食べたことのない飯、絶景
  未知の文化を
  摂取した時
  それまでの同じような毎日の「半分寝てます」
  みたいな状況から
  「今、生きることの続きが始まりました」
  に代わる。
  それがこの映画で起こった。
  脳が3席前に飛んだ。映画館はほんとに気が利く。
  暗いからバレてないと思う。
  前作でコミックスの絵をそのまま動かすという
  革命的な表現をしたのに
  そんなのもう古いですよ。と言わんばかりの
  新表現祭りが始まった。

●水彩画が動き始める
 冒頭、前回のあらすじから幕を開けるが、前作の場面を全く違う技法で描いてきた。
まるで水彩のようなタッチのグウェンの語りで前作がなぞられるが、この時点で、もう前作から進化を浴びせられる。

●ダ・ヴィンチが飛んでくる
  ダ・ヴィンチのような画風が羊皮紙に描かれたかのようなキャラクターが空を飛んで襲ってくる
  ”グウェンvsヴァルチャー” は ”水彩vsルネサンス芸術” も実現してくれた。
おぅわっ!? 水彩画が、、、羊皮紙が。。。テクスチャが動いてる!質感が動いてる!! ッテ、アタマノナカナッテル
 ※脳が飛んでる為、語彙が足りていないのはご愛敬。

●その作品にしかできない表現
 その作品、その人物の特徴を生かした表現が出てくると心がヒョンヒョンする。
例えば過去のスパイダーマンでいえば
トビー版でのキスシーンにスパイダーマンにしかできないキス!! ヒョンヒョン度96!!となった。
今回もグウェンと再会した時、壮大なブルックリンの景色も相まってヒョンヒョン度98!!を達成した。

逆さにブルックリンを見上げる2人

●作り手のものづくりへの思い
 今回作品の中でレゴの世界のスパイダーマンが登場する。これは14歳の少年が作ったもので、個人で制作したレゴのスパイダーマン動画をYouTubeで公開したところ、それが監督の目に留まり今回の作品のシーンを担当することになった。少年からしたら最高の経験になったのも そうだが監督の”良いものは年齢、経歴なんて関係なく取り入れる”というその思いに圧倒される。

●これは実写の動きです
 通常のアニメーションは大抵の作品が、話している人物だけが動く。
関係のないものは基本的に静止していることが多い。
この作品はモーションキャプチャを使ってることもあると思うが端にいる人物や、この瞬間は背景と化している人物も微妙なしぐさや動作を行っている。
もう生きてるじゃんキャラクター達!!ってなる
そしてヘリの墜落のシーンはこれは実写のやつじゃん!!アニメでこれやるのー!!ってなる

●タイトルの連打
 これは個人的な好みになるが映画でタイトルが出る瞬間に興奮する。
大抵タイトル表記は1作品1回きりになる(最近は冒頭とエンドロール前の2回も多くなってきてるからうれし)
この作品は世界を移動する度に迫力いっぱいなタイトルが出てくる。覚えているだけで5回出てくる。それも世界感が違う為全く違うテイストのタイトルが5回登場する。
タイトル卿の私としてはいい映画を5回見たぐらいの興奮の波動がきた。
脳が飛び、服は裂け、大地は割れた。

●演出、構図の凄さ
とにかく世の中のかっこいい瞬間を集めました というようなシーンの連続
スパイダーマンが並んでいる構図はどこを切り取ってもかっこいいし音楽も相まって上がる演出、緊迫感、壮大感が惜しみなく伝わってくる
もう十分良かった、もう終わっていいよ。楽しめた。
ここで終わってくれたらいい映画で終われるから
蛇足になるの怖いから
え!?
うそ!?まだすごいの来るじゃん!
終盤はもうこんな心情。
特にラスト3分間の次回作に向けた畳みかけはすさまじい。
あれ冷静に見れる人いるのだろうか。。。
※※※※ネタバレするので観る人は下の※まで読まないで↓↓↓
次回作へのバンドメンバーが登場してくるシーンに
「うわーこの3人はいい仲間だなー うわこの子も来てくれたんだ」そして1テンポおいてラストの後方3キャラクターが出てきたとときは小便を漏らすかと思った。
ここまで※※※※
 
キャラクターについては語ってる人が多いし出てくるスパイディみんなが魅力的だしヴィランがしっかり存在するうえでそれぞれの正義がぶつかり今作ではヴィラン含め嫌いになれるキャラクターがいない自分はムンバッタンの彼とVRちゃんの活躍をもっと見たくなった。これを書き終えたらVRつけながらチャイ飲んで一息つこうと思う。

とこんな具合で映像のビュッフェをくらった自分だが食べ過ぎてこれを書いてる今もお腹は満ち満ちている。

■笑ったところ(自分用メモ)

  • 銀行強盗って初体験だから優しくして

  • 穴も売り切れ

  • ベーグル当たった時の悲鳴

  • これってチャージしてんの?出してんの?

  • チャイティーってお茶お茶って意味だから。お前コーヒーコーヒーにミルクミクル入れんの?

  • スパイダーチームは少人数成って言ってなかった?ここのスパイダーマンはみんな非常勤なの。

  • マイルズ追いかけてるときのミゲルの動き シリアスな前振りも相まって


■終わりに
いろいろ書いたけど自分の気持ちをまとめると
走馬灯で今までの人生で印象に残ったアートが一気にフラッシュバック
してきたような映画
作品の素晴らしさに対してまだまだ話題性が追い付てない作品だと思っているので
ぜひぜひ良いものは売れてほしいと思ってこれを書いた
質感をそのまま動かす表現や
アニメって同じタッチで行かなくてもいいんだを証明して見せた作品。
ここ数年の見る側に多くを求めてしまっている作品に比べると
サービスがすごい
むしろすべてを受け身で行かないと、抱えきれない。
渡されるものが多すぎる。
前作を見てから行った方が人物の関係性もわかって十分に楽しめると思うが
映像見るためだけに劇場に行っても全く損はないと思う。
間違いなくまたアニメ表現の歴史が変わったしその瞬間を目撃できるのも今しかないので気になった方はぜひ劇場へ
 
 あんよでした。

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