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ひとり去り行くあなたへ。

この文章は、私信です。

けれど、私を知った方に読んでもらいたいのです。この文だけを読む、という微かな繋がりですら、読んで頂きたい。

この文章は、私が図々しくもまだまだ、この世で生きていくことを前提に、

私の近くから、IRIAMから、ライバー活動から、この世から。

どんな形であれ、

「去りゆくあなたへのお別れの言葉」です。

私から去ることはきっとまだありませんから。

何も言わずに、言えずに去りゆく日が来たら、ふとこの文章を思い出して欲しいのです。

あなたが、あなたでなくなる時に、私は近くでそばにいてあげられたらよいのだけれども。

私と出会って、この文章を読む程度に興味を持ってくださっているということは、それなりに私のことを気にかけてくださってるということでしょう。

ありがとう、あなたの存在は、私を支えてくれています。

門出なのか、諦念なのか、覚悟なのか。

あなたの心に浮かぶ想いは読み取れませんが、

どうか去る時は笑顔でいて欲しいと願ってます。

私たちは、終わるために出会ったのではないのだから。

出会えたその瞬間から、今日までを紡いでいけたこと、その奇跡の為に出会ったのだから。

今までの日々の方が、奇跡のようなものだったのだから、無くなることをどうか恐れないで。

そして、どうか、来たる最後の一幕は笑顔でいて。

そう願うしかありません。

ほんの少しくだらない科学の話に付き合ってください。

私たちを含め、ありとあらゆる物質は同じ原子から出来ているはずなのです。

ただの原子の集合体でしかないはずなのに、

人間という生命体として存在し、

感情という曖昧なものを持ち合わせて、

そして、あなたと出会えて喜びあえた、

この本当にちっぽけで、けれどもどうしようも無く愛おしい奇跡に、私は感謝しか出来ないのです。

あなたが、あなたで無くなったとしても、

あなたであったものや、あなたの残したものと再び出会い、私はあなたとまた出会う。

あなたは、今と違う世界で、新たな出会いの奇跡をまた作りだす。

もし、それが死という形の別れだとしても、あなたであった原子と、遠い時間の果てにまた出会う奇跡もあるかもしれない。

そう、永遠の別れなんてある意味ではないようなものです。

今あなたの傍らに誰もいないと、孤独を感じているのなら思い出してほしいのです。一緒にいた時のことを。

あなたが去り行けども、私はきっと、あなたの事をふんわりと思い出して、笑っていて欲しいなと祈っています。きっと誰もが同じだと思います。

ひとりだけれど、孤独じゃないはずです。

いつかまた、なにかの巡り合わせで出会えることを信じています。

その時には私ですら私でなくなって、あなたもあなたでは無いかもしれない。

けれども、それでも、いつかまた会う日を願って。

どうか、貴方の進む先に、笑顔がありますように。

あなたがあなたでなくても、あなたの遺したものをふと思い出して、私はあなたのことを祈っています。

様々な意味での「お別れ」がたくさん続いたので。

どんな形の別れでも伝えたいことは一緒だと思ったので。

これは、ひとり去るあなたへ贈る、私のお別れの手紙であり、弔文です。

ありがとう。

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