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読書まとめ『頭のいい人が話す前に考えていること』→相手のことをちゃんと考える

『頭のいい人が話す前に考えていること』安達 裕哉


一言で言うと

相手のことをちゃんと考える



概要

「中田敦彦の YouTube 大学」で
解説動画を見て、興味を持った本
です。

ウェディングドレス選びで怒られる話とか、
共感しかないですね…

図書館でも予約が100名を超える人気本でしたが、
妻がだいぶ前に予約したようで借りていたので、
自分が借りた本を後回しにしてこの本を先に読みました。


タイトルの問い、
頭のいい人が話す前に考えていることとは、
「相手のこと」
だと思いました。


自分の意見を伝えることよりも、
まずは相手が何を求めているかを考える

それができていると相手を満足させる
コミュニケーションができるので、
「頭のいい人」だと認めてもらえます。


しかも、適当にではなく、ちゃんと考えています

即答・断定は避け、相手が何を求めているかを
丁寧に聞き出していく姿勢が重要です。

相手のことをちゃんと考えている、
ということが相手に伝わると、
それが相手からの信頼につながります。


本記事では、
相手のことをちゃんと考えるための、
本書からの学びを 3点
共有します。



① 違いを「言語化」することで考える

「考える」とは、
同じところ・違うところを
認識すること
だそうです。

対象を深く理解するには、
その対象が持つ情報要素を分けて、
整理できる能力が必要です。

情報要素を分けることで構造が明確になり、
各要素に適切な言葉を見つけることができます。


同じ・違う要素を言語化できる人が、
プロフェッショナル
と呼ばれる人々です。

なんとなくや感性ではないので、
違うシチュエーションに対しても再現性をもって
高度なアウトプットができるわけですね。


よい言語化の例として、
「○○ではなく、△△である」
という型が紹介されていました。

今までの定義と違うところを明確にし、
新しく再定義するような感じです。


また、言語化の能力を鍛える方法として、
常にネーミングにこだわり、
名前のないものに名前をつけること

おもしろい取り組みだと感じました。

本書の例では、「ダイエット」ではなく、
「胃袋を休ませる」など。

管理や対応など、
万能な言葉を使わないようにすることで、
対象の本質を捉えるトレーニングになります。

私は note のつぶやきを使って、
このトレーニングを実践していきたいと思います。


② 自己肯定感を持って「承認欲求」を制御

頭のいい人は、自分の承認欲求よりも、
まずは相手の承認欲求を満たす
ことを考えています。

とはいえ、頭のいい人にも承認欲求はあるはず。

それよりも相手の承認欲求を優先できるのは、
他者からの承認が必要ないほど、
自己肯定感を高く持っているからだと考えました。

以前にも図解したとおり、成長を指向しつつ、
自分の本質は肯定する姿勢を持っていたいですね。


承認欲求の文脈でおもしろいと思ったのが、
「賢いフリをするほど、バカに見える」の一文。

賢いフリをしてしまうのは、他者から賢いと思われたい、
つまり自分の承認欲求が満たされていないから、というわけです。


頭のいい人は、むしろ、知らないフリをするそうです。

相手に教えを乞うことで、
自分の情報・認識に漏れがないかを確認しつつ、
ちゃんと考えようとしている姿勢を示せます。

また、相手の方が知識を持っていると認めることになるので、
相手の承認欲求を満たすことにもつながります。

ついつい「知ってる!」と言いたくなりますが、
相手の欲求を見極めつつ、
必殺・知らないフリを繰り出したいところですね。


③ 相手の「聞くスイッチ」を入れる

相手に話を聞いてもらうには、
相手を「聞くモード」にする
必要があります。

せっかく相手のことをちゃんと考えたとしても、
相手が聞く耳を持たない状態のままだったら、
こちらから話はできないですからね。

本書では、「聞くスイッチ」を入れると表現されていました。


相手の「聞くスイッチ」を入れる効果的な方法が、
結論から話すこと
です。

結論を先に伝えることで、これから話す内容が
いい話なのか悪い話なのか、
軽い話なのか込み入った相談なのか、
といったことが相手に伝わります。

つまり、どんな気持ちで聞いてほしいのかを
相手に示すことだと言えます。


結論とは、相手にとって知りたいことです。

ここを間違えると、重要な結論から話しているつもりが、
相手にとっては枝葉の部分から話していた、
といったことになりかねません。


結論、つまり相手が知りたいことがわからなかったら、
相手に聞いてしまいましょう

答えは相手の中にしかありません。

相手にとって一番重要なことを、
②で紹介した相手に教えを乞う作戦も使って、
うまく聞き出していくようにしたいですね。


結論から話すことは各所で推奨されていますが、
相手に「聞くスイッチ」を入れる意識が重要だと思いました。

『書く技術・伝える技術』で紹介されていた
「読み手のメンタルモデルを作る」と似ており、
メールの件名や記事の「はじめに」などにも応用できそうですね。



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