2024年に改訂されるIPC(国際特許分類)
「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
毎年夏ぐらいになると、来年1月に改訂予定のIPC(国際特許分類)がWIPOから発表されます。
どの特許分類が廃止・新設されるかを見るには、
のRCL(Revision Concordance List)をチェックします。
昨年は、
B64U ドローン
H10 有機エレクトロニクス
などが新設されました(左側が新設分類、右側が旧分類-H10は旧分類がないので新設のH10が記載)。
さて今年はどうか?というと以下のようになります(左側が新設分類、右側が旧分類)。
結論から言うと、メインクラスレベルでの新設はありません。
逆に左側が旧分類、右側が新設分類にしてみると、
たとえばビジネスモデルの特許分類であるG06Qでは、
のように(機械翻訳で日本語)
「G06Q50/30 ・運輸業;通信業」が廃止されて、運輸・ロジスティックス関連と郵便サービス関連に分割されて、さらに運輸・ロジスティックスにはMaaS(Mobility as a Service)でも注目されている
などに細分化されています。
確かに「G06Q50/30」って通信業(=郵便など)も含まれるのでいまいち使いにくいな・・・と思っていたので、有難い改訂です。
ちなみに、こういうIPCの新設はCPC由来のものが多かったりするのですが、「G06Q50/30」の廃止・変更については特にCPC由来ではなかったということを以下の分類対象ツールで確認しました(左:IPC、真ん中:FI、右:CPC)。
SDI・ウォッチング等で改訂される特許分類を利用している場合は、検索式の見直し・修正が必要になりますので、今から準備しておくと良いと思います。
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