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調べるチカラ・分析するチカラをつけるための情報源

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特許情報に限らず、検索スキル・分析スキルを向上させるための各種参考書籍・ウェブサイトやデータベース・ツールなどについて整理しています。
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ニュースに関する特許をサクッと探してみる-Tokkyo.Ai・AIテキスト検索の活用-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 今朝、X(Twitter)を見ていたら というニュースを見つけました。 テキストは以下のようになっています。 こういう場合は、このテキストをそのままTokkyo.AiのAIテキスト検索にかけてみると関連特許をサクっと見つけることができます。 トップページの[AI検索]のプルダウンメニューから[AIテキスト検索]を選択します。ちなみに[AIテキスト検索]を利用するためには無料のアカウ

特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版:読者サポートウェブサイト

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 拙著『特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版』をご購入いただきありがとうございます。本読者サポートウェブサイトでは 母集団検索式やMS Excel リスト 引用文献・参考文献リスト を掲載しております。拙著を読み進めていく際にご利用・ご活用いただければ幸いです。 母集団検索式やMS Excel リストJ-PlatPat論理式(出願日:2003年1月1日以降) 特許リスト:デ

特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版の発刊に当たり

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 とうとう拙著『特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版』が9月8日に発行されます。 発行直前ですが、第3版の概要等を知っていただくために、第3版の発刊に当たり(はじめに)を公開させていただきます。 ***********************************************  本書の初版が2011年、改訂版が2016年に発行され、既に初版から10年以上の歳月が経

2024年に改訂されるIPC(国際特許分類)

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 毎年夏ぐらいになると、来年1月に改訂予定のIPC(国際特許分類)がWIPOから発表されます。 どの特許分類が廃止・新設されるかを見るには、 のRCL(Revision Concordance List)をチェックします。 昨年は、 B64U ドローン H10 有機エレクトロニクス などが新設されました(左側が新設分類、右側が旧分類-H10は旧分類がないので新設のH10が記載)。

中国版GXTI-绿色低碳技术专利分类体系(グリーン・低炭素技術に関する特許分類システム)

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 2022年6月に日本特許庁からグリーン・トランスフォーメーション技術区分表(GXTI)が発表されて、 先日2023年5月30日にGXTIに基づく特許情報分析の結果概要が公開されました。 一方、中国国家知識産権局から2023年3月に発表されていたのが、中国版GXTIともいえる「绿色低碳技术专利分类体系」。日本語にすると「グリーン・低炭素技術に関する特許分類システム」になります。 PDF

Google Patentsでは正確な検索はできない!?

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 こちらのツイートを見ていて、ちょっとイーロン・マスク氏の会社でハイパーループを手掛けているThe Boring Companyが気になったのでGoogle Patentsで検索してみました。 出願人名が分かっているので、「The Boring Company」と入力しますが、「The Boeing Company」、いわゆるボーイングが提示されてしまいます。 フレーズ検索するためにTh

Edinet(有価証券報告書)で各企業の取り組みを調べる

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 知財情報分析プロジェクトを多数ご依頼いただいているのですが、当然特許などの知財情報だけではなく、企業情報やマーケット情報などの知財以外の情報についても収集・分析します。 ちなみに知財以外の情報のことを非知財情報や非特許情報と呼ぶ方もいますが、私は数年前から止めました。そのあたりの経緯はこちらのnoteをご覧ください。 知財以外の情報の中でも、特定企業について情報収集・分析したい場合、ま

日本の大学の特許競争力ランキング

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 先日「特許で競争力のある大学 信州大学・広島大学が健闘」という記事が流れました。 分析を行ったのはパテントリザルトです。 結果として特許競争力が最も高かったのは東京大学、2位が東北大学、3位が大阪大学、4位が京都大学と旧帝国大学が上位を占めました。 2004年4月から大学が法人化され、国公立大学も法人格を有するようになりました(私立大学はもともと学校法人という法人格)。 大学関連の

J-PlatPatの機能改善(2023年3月26日以降)

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 1週間ほど前になりますが、INPIT(工業所有権情報・研修館)からJ-PlatPatの機能改善について発表がありました。 改善点は 検索結果のCSV出力件数の上限が、500件から3000件に増加(追加:要約を出力する場合はこれまでと同様500件/回まで) 再公表特許廃止後の日本語PCT国内移行出願について、文献番号照会、RSS登録が可能 の2点です。 イーパテントYoutubeチ

YouTube Summary with ChatGPTがスゴイ・・・

「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 ほぼ毎日のようにGPT4やChatGPTに関するニュースが流れて、驚かされることばかりですが、YouTube Summary with ChatGPTがまたスゴイので紹介させていただきます。 Chromeの拡張機能でYoutubeの音声を一瞬で文字起こしすることができます。 例として こちらの動画で文字起こししたのが以下です。これ一瞬でできます。 で、さらに歯車マーク?(右から3つ

フレームワークと情報-『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』より-

「知財情報を組織の力に🄬」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。 先日久しぶりにブックオフに行ったら、『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』が売っていたので即購入しました。 出版されたのは2013年で、もう10年前。以前から気になってはいたのですが、この手の本はたくさん読んでいるので、当時すぐに購入するのを躊躇していました。 購入して読み進めていますが、改めて基本的なことを振り返るには良い書籍だなと感じています。 そんな中で今日のタイトルに

スマートワークス・酒井さんとの特許検索アーケードバトル【リターンズ】on YouTube (2020.6.7開催) 振り返り

6月7日(日)22時にスマートワークス・酒井美里さんと行った特許検索アーケードバトルについて、振り返っておこうと思います。 なお、特許検索アーケードバトルの動画は、現在イーパテントのYoutubeチャンネルからもご覧いただけますので、ぜひご視聴ください。 振り返りを行う前に、そもそも「特許検索アーケードバトルって何?」という方もいらっしゃるかと思いますので、そのあたりから話を始めたいと思います。 特許検索アーケードバトルとは?特許検索アーケードバトルを始めたのは2019

自社事業を強化する! 知財マネジメントの基礎知識-ビジネスに特許情報を活用するためには

10年近く前になりますが、@MONOistに自社事業を強化する! 知財マネジメントの基礎知識という記事を連載させていただきました。 今、読み返すと若気の至り的なところもあるのですが、知財マネジメントの考え方や第4回~第6回の特許検索から特許分析・戦略への活用は現在でも活用いただけるところがあると思い、noteの方でまとめました。 少しでも知財情報を自社事業に活用いただくための参考として活用いただければ幸いです。 第1回 自社開発品が特許侵害に?! 身近に潜む知財リスク本

全世界No.1に注意!?特許ランキングを見る際に気をつけるべきこと

イギリスのコンサル会社オックスファースト(OxFirst)(オックスフォード大学のスピンアウト企業)が人工知能関係の特許保有件数ランキングについて発表しました。 オックスファースト(OxFirst)社のウェブサイトにはオリジナルの記事がありませんので、こちらを掲載します。 また、日本語版はこちらになります。 概要をまとめると、特許件数で がトップ3であるということ。こういうランキングというのはとても分かりやすいのですが、注意しないとミスリードしてしまうことにもなりかね