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もう一度、第二のsantecを見直し分析

私が何を1番重視しているかというと、市場の〝歪み〟です。

〝歪み〟が起きているところを見つけて、「その歪みがいつか解消されることを期待して投資」します。

例えばYahoo!オークションで、アメリカに持っていけば100$になる商品が1000円で売られているのを見つけたとします。

しかし誰も入札していません。

ここで『転売』を思いつきます。

オークションで1000円で落札して、100$(15200円)で転売できれば、輸送コストや手数料を除いても10000円の利鞘が稼げると。

そういう計算のもと、1000円で仕入れて100$で転売するという計画を実行します。

ここでの儲けは「市場が気がついていない」ということが条件です。もし100$で売れることが世に広まれば、多くの転売ヤーが殺到して1000円で買えなくなります。そのうち2000円、5000円、8000円と値上がりしていき、最終的には100$より高い価格になってから下落していきます。

この現象こそが株価の上昇です。

儲かることがわかると〝儲けが出なくなるまで〟人々が群がります。


株も本質的には同じです。

PER5倍(=つまり投資回収期間が5年の株)の値段が上がらず、PER50倍(=つまり投資回収期間が50年の株)の値段が上がります。

でもPER5倍の株の方が儲かることがわかれば、自然と人々がその銘柄を買うようになってPERが上昇し始めます。



そもそも〝歪み〟の原因は2つあります。

① 人々が気がついていない
② 気がついていても懸念材料がある

①の歪みは、例えば岡山県貨物運送などのPBR1倍割れの超割安株です。大きな懸念材料があるわけでもないけど、誰も知らないからPBR0.3倍で放置されています。

②の歪みは、アステラス製薬や住友化学などのわかりやすい業績悪化によって株価が下落している銘柄です。個人的にはもっともっと安くならないとこれらの銘柄に魅力を感じませんけど・・・


そして時々、①×②という大きな〝歪み〟か発生していることがあります


今まさに第二のsantecで起きている事です。直近の暴落、しかし暴落したことにすら誰も気がついていません。みんなNTTに夢中です😂

本家santecは、去年の10月頃まで①と②に起因して株価が下落していました。しかし足下の業績はとても良く、私には「上方修正が必ず来る!!」としか思えませんでした。

「業績は上がっているのに株価が下がる」という歪みのせいで、この画像のようにPERが右肩下がりになっていました。しかし今年2月の上方修正から雰囲気は一変します。みんなに気が付かれ始めました

2023年11月から5年間下がり続けたPERが反転します


去年10月頃まで、市場参加者は「成長企業なのに成長がストップした、マイナー企業」という認識だったんだと思います。

確かに業績が悪化する企業の株が上がるのはおかしいですもんね。それに、santecを詳しく分析する大物アナリストや大物投資家はいなかったので、私でも見抜ける歪みが放置されていました

santecの市場参加者全員が見る目の無いど素人だったからです。いずれわかる〝歪み解消〟まで割安に放置されていたんです。プロの目が入る大型株ではこうはなりませんからね。


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