Bybitの自動取引ボット使ってないの？設定とコツと動かした結果を書いてみたよ

2023年11月12日 00:31

皆さん、突然ですが取引ボットは使ってますか？冬の時代も爆上がりの時代も取引ボットを活用してかれこれ5年。使い方とコツを記事にしました。エアドロで爆益！とか、10分で10倍！とかはありませんが、安定してコツコツ増やしたい方にオススメです。バイビット版ですが他の取引所でも大体同じなので、最後まで読んでマスターしちゃって下さいー

仕組みについて

取引ボットとは特定の価格レンジにいくつも売買ポイント(グリッド)を設定し、そこを通過するたびに売買してくれるという仕組みです。人間と違って感情的になったり眠くなったりしないので24時間365日コツコツと利益が積み上げてくれます。最初は毎日ランチ代を稼ぐつもりで始めて、仕組みが理解できたら資金を増やしていくのがベターです。

具体例

試しにBTCUSDTペアで直近価格を参考に27000ドルから41000ドルをレンジとして、その間に60本のグリッドを現物ボットで設定するとこんな感じ。

ロングの場合、価格が下落してグリッドを通過すると「買い」ポジションが増えて、その後上昇して１つ上のグリッドを通過すると「売り」で利確されます。設定したレンジ内で価格が上下に激しく動けば動くほど利益が生まれます。

もちろんポジションを持った状態なので下落し続けると含み損は広がります。inする価格が大事ではありますが、レンジ内で上下している限り、いつかはプラスに転じるのもボットの良いところ。

注意：bybitの場合、稼働時に初期ポジションが作られるので、初めての方はグリッド数を減らして試しましょう。後述参照。

戦略あれこれ

ペアについて

最初は短期で急騰するペアより一定レンジで安定して上下するペアが向いてます。そもそも短期で急騰すると思うなら裁量でいいですしね。

レンジについて

僕の場合はロングで3〜6ヶ月稼働させる事を前提にレンジを広めにして、レンジ抜けしてポジションが全て解消したら価格が下がるか、落ち着くのを待って再度設定してます。ロングの設定で下抜けすると含み損を抱えて、最悪ロスカットになるので下限の設定は広めにしておくのが大切です。欲出して短期で稼ごうとレンジを狭くして250万円ロスカットした僕がいうのでコレは本当。

グリッド数について

グリッド数の目安はインジケーターのATR(アベレージトゥルーレングス)が参考になります。TradingViewなどでATRを表示して30分足や1時間足の平均値を参考にして下さい。Bybitの場合は現物ボットの画面にレンジとグリッドを設定すると価格間隔が表示されるのでそこでグリッドの数を確認して下さい。下の画像だと250ドル前後で折り返してるのでそれより下に設定するのが良さそう。

ATR(アベレージトゥルーレンジ)を参考にグリッド数を決めよう / TradingViewより

レバレッジについて

デリバティブの場合はレバレッジがかけられますが、最初から大きなレバレッジをかけると、予想外の方向へ動いた時にロスカットされるので慣れないうちは程々に。稼働後に詳細画面で強制決済価格が出てくるので確認しておきましょう。心配な方はレバレッジ無しの現物ボットで始めましょう。

手数料について

手数料は通常の取引と同じで利確したら0.055〜0.1%引かれます。ポジションを抱えていると資金調達率もかかりますが、ほとんど手数料負けという心配はありません。VIPクラスによっては手数料率がさらに低いので詳しくは公式ページで確認してね。

手数料詳細はコチラ →公式ページ

その他の細かい設定

参入価格

稼働させたい価格を指定する事ができます。指値的なやつですね。指定しないと不利な方に滑るので急いでないなら指定した方が良いです。

ストップ上限・下限価格

レンジを大きく外れた時にこのボット自体を停止させます。レンジ内の価格は設定できません。できたらいいのに。

グリッドの等差と等比

グリッドで選べる「等差」と「等比」ですが、グリッドの間隔に違いがあります。等差は一定価格幅の間隔。等比はレンジの上限に近づくほど間隔が広くなります。激しく価格が動くペアの場合は等比、それ以外は等差でいいと思う。

等差グリッド：一定価格差で設置 (例 250ドル刻み)
等比グリッド：一定比率差で設置 (例 5%ずつ刻み)

初期ポジション

Bybitで注意したいのが初期ポジションです。ロングであれば開始価格と上値の間に存在するグリッドが全て稼働直後にポジションインします。しかも、利確位置は設定したグリッド位置+利幅のためレンジの上値までいかないと全ての初期ポジションは解消されません。逆方向に進めば大きな含み損になります。そのため、ロングの場合は上値のレンジを極端に広くしないように、ショートならその逆で、初期ポジションをコントロールしましょう。