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畑のミイデラゴミムシ

 サトイモの畝にかけておいたマルチをめくったら、褐色と黒の派手な甲虫が2頭も出てきましたので、早速撮影してGoogleレンズで調べてみましたら「ミイデラゴミムシ」でした。

 ミイデラゴミムシは、身の危険を感じたり敵に捕まったりすると、お尻の先から突然毒ガスを吹き付けて敵を撃退することで有名な昆虫で、俗に「ヘッピリムシ」とも呼ばれています。

 毒ガスのもとになっているのは、体内に蓄えられている「過酸化水素」と「ヒドロキノン」で、これらを反応させることで発生する水蒸気と有機化合物「ベンゾキノン」が、「ブーッ」という爆発音とともに100度の高温で勢いよく噴射されるそうな。しかも、この発射方法はロケットの発射の仕組みと同じだというからホントにすごいですよね。

 私、実はこの虫の高温毒ガスのことを全く知らずに、この写真を撮るのにかなりしつこく追い掛け回して、手の上にのせたりしたんですが、危ないところでした。もちろん手袋はしていたんですけど。(^^;)

知らないものをうっかりさわるのは大けがのもとですな。(^^;)

 ちなみにこの虫の「ミイデラ」という名前ですが、滋賀県民である私などはすぐに大津市の三井寺というお寺のたくさん建っている場所を連想してしまいます。三井寺には近江八景の「三井の晩鐘」で知られる天台寺門宗 総本山「長等山園城寺」や、同じく天台宗の門跡寺院「長等山圓満院」があるんですよね。
 調べてみましたら園城寺は朱鳥元年(686年)に壬申の乱で敗れた大友皇子の子・大友与多王が天武天皇の許可を得て創建、圓満院は寛和三年(987年)に村上天皇の第三皇子悟円親王により創立されたそうですからすごい歴史ですよね。
 で、その圓満院に付属の「大津絵美術館」には各種の鳥羽絵が所蔵されているのですが、どうやらその中の「放屁合戦」という鳥羽絵から連想されてこの名付けられたのではないだろうかという説があるようです。



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