見出し画像

#14 コストコ迷子事件

忘れもしない5月末。コストコ迷子事件(笑)

大げさなタイトルにしてしまったので先に結果を言うと、迷子だった時間は約20分ほど。
無事にパパが見つけ出して来てくれました。
え?!そんなもん?!大げさー!笑
って思いますよね(笑)
でもこれは、障害児が迷子になる怖さを痛感させてくれた、私にとっては大きな出来事。
今日はそんなお話。

基本的にワンオペ育児でいつもはどこに行くにも気を張ってますが、あの日はパパも妹も一緒だったこともあり、ちょっと安心していました。

事の発端はディナーロール!!(笑)

妹が1度はカートに入れたものの、今日は持って帰るのが大変だからやっぱりいいや~と言って、戻しに行くとのこと。同じ方向に私も買いたいものがあり、息子はパパに任せて妹と一緒に歩きだしました。

ところが息子は私たちの後ろをついて来ていたようで、パパは一緒に連れて行ったと思っていたとのこと…

それぞれが分かれた場所で合流した時に、誰も息子と一緒にいないことに言葉を失いました。

"あの子は自分の名前も言えない、ましてや初対面の人に話しかけられたら警戒して何も反応できないはず…"

"リュックにネームタグが付いてるけど、名前しか書いてない…!"

目を離したことへの後悔と同時に、自分の準備不足に対する後悔も襲ってきます。

手分けして探すことになり、私は戻ってくる可能性も考えて最後に分かれた場所に留まることに。
でも、息子に限らず、子どもにとって戻ってくるのはかなり難しいであろうコストコの店内。
どの通路に入っても全て同じに見えるだろうし、棚や積み上げられた商品も高くて視界も悪い。
探すこちらも、見通しの悪さと行手を阻むような大きなカートに苦しみました。

居ても立っても居られず、泣きながら名前を呼んで近くを走り回ってみたり、息子の大好きな冷蔵室を見に行ったり…1度いなくても、好きだから戻って来てるかもと10回は冷蔵室を見に行きました(笑)

それにしても、泣き声も聞こえない。

ママー!と呼ぶ声も聞こえない。

もしかして、、、
嫌な想像はどんどん膨らみます。

焦りも不安もピークで涙が止まらなくなった時、

息子をしっかり抱っこしてパパが歩いてくる姿が見えました。

泣かず、一言も声を出さず、ひたすら歩き続けていたとのこと。パパが名前を呼んで目が合った瞬間、ぼろぼろと泣いたそうです。

想像していた場所よりかなり遠くにいました。

その後も息子は声もあげずにぼろぼろ泣き続けて、抱っこされたまま眠っていました。

脱走などは今までなく、どちらかというと臆病で衝動性は低い子です。
この出来事も全て私たちの責任と失敗。
準備不足も痛感。。。


この日をきっかけに、
「ここにいて!」「1人で行かないで!」と
さらに気を張るようになりました。
でもやっぱり、そんな中でも、興味や好奇心も大事にしたい、と思います。

欲張りですね。欲張りなんですよね。

理想ばかり並べて、実際に迷子になって見失ったら意味がないのは百も承知です。

それでも、躊躇する理由を障害のせいだけにしたくないとも思ってしまいます。

だから、出来る準備は全部して、息子の世界は守りながら興味を広げてあげたい。

怖い経験をしたはずなのになんだか欲張りになりました。

#知的障害 #発達障害 #子育ての記録 #育児
#迷子 #コストコ


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?