#35 蛍光イエローに守られて
息子の小学1年生がもうすぐ終わろうとしています。
各自治体が1年生に配布している蛍光イエローのランドセルカバーもまもなく終了。
いわゆる“ラン活”で選び抜いたランドセルのカラーがとうとうお目見えです。
もはや、私が気に入って選んだカラーなので、カバーが外れることは私の方が楽しみ。
まぁ、なんてことはなく、シックなネイビーなんですが。(笑)
息子は、徒歩7分の学区内の小学校ではなく、徒歩25分の学区外の小学校に通っています。
特別支援級に入学希望の場合、学区外の小学校でも選択可能なため、パパと2人で最寄りの2校を見学し、比較し、悩み、迷って決断しました。
(この決断は大正解)
学区外のため、保護者の送迎が前提。
片道25分。
おしゃべりな息子と一緒に、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、一緒に歩いています。
今日は、ある帰宅途中のお話。
息子は学童に行っているので、仕事終わりに夕方の街の中を迎えに行きます。
駅ビルを通り抜け、改札前を通るコース。
帰宅ラッシュの人混みの中、ルームウェアのようなモコモコの上下を着た、同年代位の女性が改札付近に立っていました。
“この寒空に上着も着ないで、よっぽど急いでお迎えに来たのかな?”
その程度の印象で通り過ぎました。
学童でピックアップした帰り道。
上りのエスカレーターに乗ると、何となく見覚えのあるルームウェアの背中が目の前に。
“さっきの女の人だ。まだ合流できていない?”
“反対側のエスカレーターにいるってことは、待ち合わせ場所を間違えたのかな?”
気になることは山ほどありましたが、声を掛けずに通り過ぎました。
駅ビルの中を通り抜けた時、下着屋さんに同じようなルームウェアセットを見つけました。
“あ、これ同じじゃん。そうそう、こんな靴下も履いていたし。”
ん?
こんな靴下も履いていたし?
あ.....あの人、靴を履いてなかった。
気がつくチャンスは山ほどあった気がします。
私は違和感を感じていたし。
でも実際は行動を起こすどころか、何かそれなりの理由を当てはめて通り過ぎて来ました。
もし、おばあさんやおじいさんなら、声を掛けていたのでしょうか。
そんな気もします。
同年代の女性ならSOSだとは思わないのか。
お迎えか、待ち合わせだと思うのか。
先入観、イメージ。
そんなものには囚われまいと、あれこれnoteで語ってる割には、あっさりと視界を覆われました。
ガッカリ。
そして、引き返さなかった自分に後悔しています。
息子もSOSは出せないと思います。
まして、学区外に通っているため、通学路に友達もいなければスクールガードさんもいません。
1人で登下校する日はまだまだ遠いと思いますが、いつかは来るその時。
温かくも冷静な視線で見守ってもらいたいと、願うばかりです。
蛍光イエローのランドセルカバーが外れるのが楽しみ!
なんて言ってはみたものの、“1年生ですよ”という1種のサインに守られていたことは確か。
むしろ、感謝しています。
“ラン活”真っ只中の方も、そうでない方も、こだわりのカラーやデザインを選んだとしても、1年生の間はみんな一緒に蛍光イエローに守られましょ。
ちなみに、息子のランドセルは、私の希望で「土屋鞄製作所」のものにしました。
展示会も予約して、新1年生ならではの機会を楽しんだ記憶がありますが、息子は大して興味はなく、ママとパパにお任せ〜のスタンスでした。(笑)
そんな様子を物語る展示会の写メでお別れです。
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