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#40 今年の花見に関する反省と考察

「今年は!狂ったように花見に行くから!」

と、2月頃に宣言していたものの、開花の遅れのせいもあって全然行けず。。。

思い返すと、息子の小学校のグラウンドの桜と、勤務先のお向かいの幼稚園にある桜、あとは車の窓から少し見えた桜並木くらい。

毎年桜を待ち望んでいる日本人の1人として、不本意な結果に終わりました。

知らんがな。と思っているそこのあなた。

しかし今日は、私の花見を振り返る、え?そんな、需要あるんか?というお話です。



桜の季節になると、お義母さんと巡る定番の花見コースがあります。

東京駅で集合して、まずは皇居からスタート。

次に千鳥ヶ淵に移動して、空いていればボート。

そして靖国神社を抜けながら、出店でたこ焼き。

最後に市ヶ谷の川沿いを歩きながら、コンビニで買ったビールを飲む。

めちゃくちゃ歩き、そしてめちゃくちゃ桜を満喫できる春の東京大満喫コースです。

え!?姑とそんなこと出来るの?!!

と、ママ友には驚かれますが、何度も言うようにこの仲の良さは私の人生の幸運の1つだと言えます。


今年もこの定番コースを、、、と思っていたにも関わらず、あいにくの雨続きや予定が合わずで断念。

そんなところに、建築好きのママ友から、
「旧岩崎邸庭園に行かない?」とお誘いが。

ここで少し解説をすると。。。

旧岩崎邸庭園は明治29(1896)年に岩崎彌太郎の長男で三菱第三代目社長の久彌の本邸として造られました。現存するのは洋館・撞球室・和館大広間の3棟。
昭和36(1961)年に洋館と撞球室が国の重要文化財に指定。昭和44(1969)年に和館大広間と、洋館東脇にある屏風が、平成11(1999)年に煉瓦塀を含めた敷地全体と実測図がそれぞれ追加指定されました。

旧岩崎邸庭園パンフレットより

長いですね。
つまりは、重要文化財の邸宅ということです。

実物がこちらです。

太陽もいい感じに映り込んで、素敵でしょう。

逆サイドからだとこんな感じです。

いいでしょう?なんかこれだけで映えでしょう?

室内もまたこれが、素晴らしい造りでした。

遠い昔にこの場所で生活をしていた岩崎一族のことをちょっと想像してみたりします。

……想像してみようとしたけど、実際無理でした。
歴史に疎い自分に後悔です。

ただ、間違いなく同じ景色を見ているんだなぁ、なんて感慨深く思います。


そして、楽しみにしていた庭園へ。

ちょうど、庭園のお手入れをしているおじさんがいました。

するとおじさんが、
「いやぁ、昨日の雨風でダメかと思ったけど持ち堪えていますよ!今しか見れない景色に間に合いましたね!」
と、話しかけてくれたので見てみると。。。



たしかに仰る通り。
この時期しか見られない、桜と邸宅の素敵な景色が広がっていました。


狂ったように花見には行けなかったけど、これは最高の1回です。

岩崎一族の方々も、こんな風に庭の桜を見ていたのだろうか…と、想像してみます。

これは容易に想像できました。

時代が変わっても、周辺の景色が変わっても、同じ花を見て、美しいと思ったり季節の流れを感じたり。きっと同じ気持ちでこの桜を眺めていたはず。


そして、その時にしか見られない景色を大事にしていたはず。


舞い散る桜を見ながら、人生は今しか見られない景色の連続なんだな、なんて思います。

子どもの成長も、家族との毎日も、私の何気ない日々も、全てが大事な瞬間の連続。

岩崎邸の後ろに高いビルやマンションが建っているように、周囲の景色がどんなに変われど、変わらないものを大事にしながら、変わっていく毎日を楽しまなくちゃ。



今年の花見は、歴史を感じて、岩崎家を感じて、春と人生を感じた時間になりました。

来年こそは、狂ったように花見に行くぞ。

最高の1回も大事ですが、あちこちで咲き誇る桜を全部見たいという欲には勝てません。(笑)



さて、今日はここら辺で。
私が岩崎邸の中で1番好きだったベランダの景色でお別れです。

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