#42 パジャマを洗って干して出勤
【大人になるということは、親に嘘が増えること】
偶然、テレビで耳にした言葉です。
20代前半の頃の私は、この言葉を支えに沢山の嘘をつきました。←
厳しくて融通の効かない、昭和初期のような実家だったので、この言葉が無ければ私の青春は死んでいたと言えます。(笑)
最近、息子が嘘をついた時(と言っても可愛いレベルのものですが)、ふと思い出し、なんだか考えさせられました。
嘘や隠し事の内容が大事だったり、大人的要素だと思っていたけれど、嘘をつこうと隠そうとする気持ちこそが、大きな変化だと。
今日は、息子の小さくも大きな変化のお話。
息子は、感覚の過敏さもあり、濡れた衣類が嫌いです。
まぁ、障がいの有無に関係無く、好きな人もいないでしょうが。(笑)
手を洗っていたらちょっと袖口が濡れたとか、雨で靴下が濡れたとか、ちょっとしたことが気になって気になって、居ても立ってもいられなくなります。
お風呂やプールは問題ないですが、プール後の濡れた水着が我慢ならないので、容赦なくプールサイドでスッポンポンになります、、、
我慢して着ていることが出来ないのです。
そのため私は、小学2年生になった今でも、どこに行くにもフルセット(肌着+パンツ+上下の服+靴下)の着替えを持って出掛けています。
2歳頃が1番大変だったので、フルセット×2を持ち歩いていて、荷物が多いママで有名になりました。
(※急遽、入院となった時に、家に荷物を取りに帰れなかったが難なく1泊可能という良い経験もあり。)
そんな息子は、おねしょなんて無縁のトイレトレーニング時期を過ごしましたが、ここ1ヶ月近く、少し漏らして服が濡れた感覚で目が覚めるという朝が続いています。
新学期の疲れもあるのでしょうか。
毎朝、毎朝、大急ぎでパジャマを洗って干して、出勤という日々です。
さすがに息子には、オシッコをしたくなったらトイレに起きようね、と話してみるものの、やはりその翌日も同じ、、、
申し訳なさそうにする息子を横目に、バタバタと洗濯をする朝。
そんな日々が続いたある日、「今日は大丈夫だったよ。」と起きてきて、着替えを済ませ、朝ごはんを食べている息子。
良かったーーーー!と安堵し、ポイっと置かれているパジャマを持ち上げてみると、ぐっしょり。
いつも通りぐっしょり濡れている。。。
だとすると、、、?と思い、何食わぬ顔で朝ごはんを食べている息子にパンツを見せるよう言ってズボンを脱がせてみると、やはりぐっしょり。。。
服が濡れることが大嫌いだと言うのに、濡れたパンツを隠して登校しようとしている姿に、なんだか心の成長を感じ、涙が出そうになりました。
家を出る時間から逆算したらもう間に合わない洗濯。
やはり今日も続いたおもらし。
そんなことよりも大きなことは、嘘をついて隠そうとしたこと。
自分が1番苦手なことを我慢するのを選んだこと。
それを選ばせてしまうような私の様子もあったのかもしれません。
言葉にしないようにはしつつも、表情や慌ただしくする様子で、また今日もやってしまった、、、と日々小さな心で考えていたのでしょう。
大きくなったなぁ、と思います。
色んな視点が備わってきて、不快だけど我慢して隠そうと思う日が来るなんて。
そんな気持ちの変化や背景に気付いてあげられる親でいたいな、と思います。
これから先、もっと成長していく中で、もしそれが必要なタイミングならば、嘘をつくこともあるはずです。
そんな時も、その心の背景を分かってあげられたらな。と、本当は自分の親に1番望んでいたことを、未来の自分に託してみます。
これを書いている今朝も、息子はおもらしをして起きてきました。
しかし今日は、「ヒトカゲのパンツじゃなくて、ゼニガメのパンツで学校行こうかな。」と、遠回しに伝えてきました。
うーん、これはこれでモヤモヤします。(笑)
どんな言葉であれ態度であれ、小さな心の大きな変化を見逃さずに受け止めていけたらと思う、今日この頃です。
おもらしとの戦いはもう少し続きそう、、、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?