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043 韓国の大学を受験した話(落ちた大学)面接・合否発表編

前回のnote041 韓国の大学を受験した話(落ちた大学)試験方法・書類編の続き。

韓国の語学留学に通っている間に、「大学を受けてみよう!」と思い立ってソウルにある大学2校を受験した。(受験する大学選びについては039 受験する大学はどうやって選んだ?私の場合を見てね)

結果はひとつ不合格、もうひとつは合格。合格した方に入学し、4年で卒業した。

日本人(両親ともに日本人。日本生まれ日本育ち)の私が受験した2つの大学のうち、まずは落ちてしまった方の受験記録。

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前回のnote041 韓国の大学を受験した話(落ちた大学)試験方法・書類編に書いた通りの願書など書類一式を提出。

一次試験は無事合格した。

日本人の先輩(私と同じ2つの大学を受け、私と同じく1つ受かり1つ落ちた)から「(私が落ちたほうの大学は)1次の書類試験に合格したら、2次の面接で落とされることはほぼないって有名だよ」と聞いていた。

その先輩は2次の面接の日時を勘違いし、面接当日試験会場に行かず不合格となったと言っていた。(まじか。笑)

その先輩からの話を聞き、私は内心「ほぼ受かった」と実は思っていた…


面接は大学で実施された。

教授2人がいる部屋に受験生がひとりずつ通される形式だった。

まずは大きな講義室で受験生が一斉に待機。その後ひとりずつ呼ばれ、教授がいる部屋のドアの外にある椅子にかけるよう言われた。

その椅子ではじめて試験内容?の紙が渡された。

私が受け取った紙には「자살」についてのデータグラフが載っていた。

衝撃的なことを書くけど、私はその時「자살(ちゃさる)」という韓国語の意味を知らなかった。。。。。爆


何についてのデータなのか分からないままグラフや文章を読み、半分パニックになりながらそばにいた誘導スタッフ(おそらく大学の学生さん)に「자살って何のことですか?」と聞いた。

誘導スタッフは「ごめんなさい、試験の内容については何も答えてはいけないことになってるんです」と言った。そりゃそうだよね。

絶望的な気持ちで面接の部屋に入り、あいさつや自己紹介の後、教授に「紙についてあなたはどの数値に着目し・どう分析しましたか?」的なことを聞かれたと思う。

私はまず最初に尋ねた「자살の意味が分からないので、教えてもらえますか?」

教授二人が苦笑いをしていたことをよく覚えている。


その時学んだ。「자살(ちゃさる)」は、「自殺」のことだ。

私に渡された紙は世代別・性別にまとめた韓国人の自殺率についてのものだった。

動揺しながらも部屋の外の椅子で「자살の意味は分からないけど、女性より男性の方が数値が高いな。そして若年・高齢よりも中年層が高いな」と目を通していた。

「自殺」の意味を教えてもらってすぐ、「男性の方が社会的責任が大きい」「中高年は家庭や職場でストレスを抱えやすい」みたいな取って付けた分析を何とか答え、面接を終えた。


「자살」についての質問だったのに、「자살」の意味が分からなかった。笑えない話である。

「あー落ちたわ」って思った。苦笑

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問いの意味が分からないという大失態をおかし、結果試験にも落ちてしまったので正直あまり記憶が残っていない。(きっと頭のメモリから消した)

落胆する私に、ハスクのオンニたちは「意外とそういう受験生の方が、試験官の記憶に残ったりするんだよ」「題の意味すら分からなかったのに、すぐ分析結果を答えられたなら逆に高評価かもよ」となぐさめてくれた。


淡い期待も虚しく、最終結果は不合格だった。

確か、ネットで受験番号を入力して合否を確認するシステムだった。

最初に書いた日本人の先輩の話だと、この大学は1次が受かればほぼ合格。2次で落ちた人は聞いたことないって。でも私と一緒に受験した中国の子は落ちていた。在日の子は受かってた。

私と中国の子の面接内容がひどかったからなのか、私が受験した時から採点方法が変わったのか、そもそも日本人の先輩の話がただの噂レベルだったのか…今となってはもうどうでもいい。

この不合格の結果の後に発表になった、もうひとつの大学に合格し私はそっちに入学することになる。合格した方の大学の受験についてはまた今度。

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