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麻雀の誕生

あけましておめでとうございます。

昨年は、仕事が忙しくて、noteの更新はわずか4回になってしまいました。
天鳳はほぼ毎日打っているんですけどね。

年末年始の休みで少し余裕があるので記事を更新したいと思います。

自分の抱負を書いても、読んだ人には面白くないし、どうせ守れないのでしょう。

そこで、 正月の読み物として軽く読めるトピックとして 麻雀の歴史について簡単に述べたいと思います。

自分は 麻雀が好きだけど、そういえば 麻雀ってどのように始まったのだろうか? 麻雀の歴史は?

そう思って、年末の時間がある時に こんな本を読みました。

大谷 通順 『麻雀の誕生』 ‎ 大修館書店 2016年。

著者は「1956年生まれ。中国文学者。北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。北海学園大学教授」とあります。

ガチガチの学術書で万人向けではないですが、アマゾンのレビュー欄にあるコメント「麻雀というゲームの歴史について本格的に探究した、おそらくは世界唯一の「学術本」」といえましょう。

「麻雀」と書いてあれば、麻雀のルールを知らない人でも日本人ならば「マージャン」と読めるでしょう。

何を当たり前なことを言われそうですが、同書の序章「よび名と、それが示すもの」では麻雀が日本に入ってきたときに、モーチャン、モーチャ、マーチャン、マアチャン、などの表記も見られたということです。それが、1924年を過ぎるとマージャンに統一されたそうです。

肝心の麻雀の歴史ですが、結論を先に行ってしまうとはっきりしていません。

諸説ありますが、最も人口に膾炙した説は、19世紀後半に中国・寧波の陳魚門がカードゲーム(馬吊=マーチャオ)と中国ドミノ(骨牌=パイゴウ)を合体させて麻雀をつくったというものでしょう(Wiki)。

しかし、陳魚門が麻雀をつくったという説は俗説のようです。

この説は同書では「陳魚門創始説」(p.140)の直前に、「寧波 という土地と、 麻雀との結びつきを示唆する”語り”は豊富にある。対照的に、特定の個人とのつながりについて、納得のいく証拠はどこからも示されていないのである」と明確に否定されています。

しかし、馬吊と中国ドミノの合体によって、麻雀が出来上がったことは間違いなく、第4章「麻雀の起源」では豊富な写真と図表によって、いかにして現代の麻雀の原型ができあがったかと微に入り細を穿って示されています。

『麻雀の誕生』は、上で述べたように学術書なので気楽に読める類の本ではありません。大学を取り巻く厳しさを考えると、今後の同種の学術書が現れることはあまり期待できません。ひじょうに貴重な本といえましょう。

最後に残念な事実を付け加えなければなりません。麻雀の歴史にくわしくなっても、1ミリも麻雀は強くなりません。これが麻雀の歴史の話があまり流行らない理由だと思われます。

今年はもうちょっとnoteを更新していきたいと思います。
それでは今年もよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきまして、有り難うございました。

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