本を売る以外の目的:PDLB
実験と言ってしまうと語弊があるが、2020年1月31日の今日から、自分で作ったプロダクトの売れ行きを見るという状況にいる。
企業の売り上げを向上させるというのが広告やコンサルティングの仕事だが、それはあくまでも「他人事」であり、傭兵である。すべてを自分の判断のみで作り上げたプロダクトを売る、という経験はしておいた方がいいと思う。
広告はそれだけでは存在できない。いくら綺麗にデザインされた包装紙も、そもそも箱がなければ包めないのと同じだ。だから包装紙は箱と、神経が繋がっていなくてはならない。
自分が作ったプロダクトを販売した経験はあるが、その販促にはほとんど関わっていなかった。作っていたのはTシャツで、BEAMSのオフィシャルサイトとZOZOTOWN、そして自前のECサイトで販売していた。知人などの個人が自前のサイトにオーダーをくれる。そこにフリーペーパーや手紙を入れて発送する。
そういう経験はとても勉強になったし、いかに大仰で理想的なビジネス論を語ろうとも、モノを売るということは手作業でしかないのだ、ということが体験として理解できた。
今回作ったのは「本」だから、プロダクトというよりは考えそのものを売っていることになる。それを買ってもらうことはTシャツよりさらにシビアだ。着る、という実利が本にはないからだ。
今回の本の出版では、「本を売る」ということ以外に目的があった。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。