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白いユニフォーム。

映画『SHELL and JOINT』の公開にあわせて、コメントを書いた。お恥ずかしい話だけど、平林監督の長編映画が世界の舞台に上がることを実感しながらレビューを書いていたら、昔のことを思い出して、涙が止まらなくなってしまった。

20年前、俺たちは毎晩、互いに何がしたいかを話していた。どこにでもありがちなワナビーな若者の壮大な夢想だった。

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「誰かのために作るのは仕事。自分だけのために作るのが作品」そう思っていた。

ポン・ジュノ監督が引用したマーティン・スコセッシ監督の言葉と同じだ。平林は映画を撮り、俺は本を出した。やっと俺たち二人はあの頃、深夜のファミレスで話していた「自分の名前で評価される場所」に立てるようになった。

しかしまだ試合は始まったばかり。ユニフォームは真っ白だと思いながら、おはようございます。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。