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壮大な実験場:PDLB

ソーシャルメディアは過去になかった壮大な実験場です。情報を受け取るにしても発信するにしても、その場での振る舞いが大きな影響を生み出します。ネット以前は、食品メーカーが新製品を発売するときはモニターに試食してもらっていました。呼ばれて食べたのにマズいとは言いにくい、というバイアスがかかることがあるので、ブラインドで数社の別製品と並べたりしていましたが、今はそんなことをしなくても、ハッシュタグつきで「マズい」「劇的に美味い」など、頼んでもいないのに匿名という立場ゆえの正直さで膨大なコメントが寄せられます。

今年の3月、リプトンのミルクティーがリニューアルして1年で「元の味に戻す」という決断をしました。茶葉やミルクを増やして高級路線にシフトしたところ、今までの味を支持していた層から反発されて復活に至り、計画の2倍の売上を得たという経緯のようです。これは消費者の意見を無視できなかった例ですが、今後はもっとこのような事例が増えていくでしょう。

ここで考えなくてはいけない問題はいくつかあります。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。