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エフェクチュエーション:PDLB

エフェクト、という言葉があります。「効果」や、それに伴う「影響」という意味です。すべてのことには原因と結果があるのですが、原因が結果から逆算できるものとそうでないものがあります。たとえば5年前に今の世界を予測できた人はほとんどいなかったと思います。

ここ数年の世界は人類にとって「イレギュラー」だったわけで、この状況への対策を5年前にとることは不可能だったと言えます。こういった不確実な未来を乗り越えるために必要な「エフェクチュエーション」という考えがあります。簡単に言うと、何かを進行させるときに次々に起こるイレギュラーな出来事に臨機応変に対処しながら結果に結びつける、といったようなことです。

本来なら、想像しうる結果や目的を設定してそこに向かう、というのがビジネスの基本的な行動ですが、それだけではない場合がありますよね、という柔軟な考えを持っておくことはとても重要で、それは旧来の方法に固執することなどからも身を守ってくれます。結果から行動を導き出す従来の方法は「コーゼーション」と言いますが、causal relation が因果関係という意味を示すように、コーゼーションはエフェクチュエーションの対義語です。

日本語が英語と比較してシンプルだと感じるのは、エフェクチュエーションも「臨機応変」という4文字で済んでしまうところです。 外来語にしか存在しない概念は外国語でもいいと思いますが、便利な日本語があればわざわざ難解な外国語を使わなくてもいいと思っています。今どうしてエフェクチュエーションという言葉を持ち出したかと言えば、これがまさに「AI」の進化と重なるからです。

先日、ある文章を英訳しようとしてChat GPTにたずねてみました。DeepLとは比較にならないほど日常的に使う自然な訳文が表示されたのですが、驚いたのはそのあとです。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。