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不安の強迫から逃れる:PDLB

自分が何を日常の基準にしているのかと言えば「ストレス・ゼロ」なんだろうと思っています。

ストレスというのは、外部からの好ましくない刺激に対する自分の防御反応のことで、自分が心地よく感じる内圧と外圧が釣り合っていて「圧(プレッシャー)を感じていないとき」がストレスのない状態なのでしょう。

大人が幼稚になったと思うのは、この圧との付き合い方で、「あれをしなさい」「これをしなさい」と言われてきた幼少期の反動からなのか、反対に内圧を高め過ぎていると感じたときです。内圧の高い人が集まれば必然的に他人への圧が強くなります。

水槽に風船がぎゅうぎゅうに押し込まれている状態を想像してみてください。それぞれが本来持っている内圧を適切にコントロールし、自分のサイズを維持できれば、水槽の中で互いに距離を取って干渉せずに生きていけるはずなのに、他人を圧迫してしまう。また、自分が相手を押すということはぶつかっている部分に反作用としての無駄な内圧を感じることになります。

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つまり自分の内圧を高めることが、いつの間にか自分に返ってきてしまうというわけです。外圧が高い場所に押し込められたとき、自分だけ内圧が低いと負けてしまう、という強迫観念による防御の意識もあるのでしょう。そのときにとるべき策は、「適切な内圧と距離を保った風船が入っている水槽」に移動することです。この移動こそがストレス・ゼロへのただひとつの解決策であり、そこに居続けるのであれば外圧への不満はただの不満で終わってしまうでしょう。

自分が構成要素のひとつになっている環境を自分で批判しても始まりません。道路が渋滞しているときに渋滞を嘆いても、自分の一台の車が渋滞に荷担していることは無視できないからです。その堂々巡りを打破するには大きな意識の変革が必要なのですが、意識の再定義の苦労に比べれば、実際の具体的な行動にはそれほど労力は必要としないものです。

では、意識と行動の変革を妨げるものとはなんでしょう。

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