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BLACK FRIDAY:PDLB

日本ではほぼ馴染みのないセールである、ブラックフライデー。

そもそも感謝祭の習慣がないことから、そこから派生した行事がないのは当然だ。感謝祭と年末のセールの間、売り上げが伸び悩む時期に設定されている。中国のECサイトが10年前から始めた、11月11日の「独身の日」も時期が近い。

それまでは若者が集まってパーティをするような「独身の日」だったが、アリババが始めた「双十一」はECセールスプロモーション施策。「双十一」の商標権はアリババが持っていて、去年の2018年総売上は3兆5000億円だそうだ。この数字はECというプラットフォームだからこそ実現できる決済速度にある。秒間最大決済数が、25.6万/秒というデータがあり、これは店舗における販売では決して起こり得ない。

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「独身の日」が年を追うごとに話題となり爆発的な成長を見せている原因のひとつは、「参加意識」にあると言われている。特にネットでは他人の消費行動が見えやすく、それを目にすることで感情が煽られることもある。

日本で最近市民権を持ったモノの一つがハロウィンだが、ケルトの行事としての意義には触れられることがなく、「コスプレをして練り歩く日」という参加型イベントと認知されてから定着したことは言うまでもない。

「ハロウィン」「バレンタインデー」という言葉があって、あれらのイベントが始まるように、人々が動くにはまずネーミングがなされないといけない。「ブラックフライデー」が日本でどこまで定着するかはわからないが、独身の日をヒントにネットでの動きがそれを加速させるかもしれない。

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