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大阪へ:Anizine

「ミラノよりも行った回数が少ない街・大阪」という自分の中のキャッチフレーズがある。大阪にはどうも縁がないのだ。仕事で行く機会がないというのが一番の理由で、大阪にはキッチリ制作の機能があるから、東京から我々が行く必要がない。北海道や沖縄のように美しい風景を探してロケに行くこともない、というわけで、ほぼ行く機会がないのだ。

なぜか京都には理由もなく行く。理由がなくても行く場所はあるんじゃねえかと怒られそうだけど、こればかりは仕方がないのでゆるして欲しい。

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大阪の人は声がデカい、という先入観がある。俺は音が大きいのがとにかく苦手なのだ。だから「爆音」というフレーズを聞くと仮死状態になる。なぜ爆音でなければならないのか。「静寂」ではあかんのやろか、と思う。

大阪のスタンダードブックストアでトークイベントをしたときには、言わなくていいのに「いかに大阪が苦手か」という話がトークの4割を占めた。反省している。東京対大阪という巨人阪神のような対立構造を作りたいわけではない。ただただ縁がなかっただけなのだ。

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そんなわけで、こういう状況にもかかわらず、いや、こんなときだからこそ大阪に行くことにした。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。