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鶏肉と消防士:PDLB

「最高のサーロインステーキを作りたい、と鼻息を荒くしている人が手に持っているのが、鶏肉」という状況に出くわすことがある。

もう書きたいことは書いたからあとは蛇足だが、犯人を先に書いてから謎解きをするタイプの推理小説だと思って読んで欲しい。目の前に名探偵のあなたがいたら「じゃあ、ここにある問題は」と尋ねたいところだ。

「鶏肉でサーロインステーキは作れないから」これを言うのは低学年。黄色い帽子が目に浮かぶ。それは設問の大前提であって、言わなくてもわかること。

じゃあ次は。「たぶん、この人は最高のサーロインステーキを食べたことがないんだろうと思う」経験や知識の重要性という話もよくわかる。批判するだけなら簡単だから、ポジティブな分析も欲しい。「その人は、最高のローストチキンを作る方向にシフトした方がいい」ここには提案がある。

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たとえば、この消防士の写真を見て欲しい。何をしているかわかるだろうか。パリに行ったことがある人なら、もしかしたら知っているかもしれないが、彼らが提供している「サーロインステーキ」とは何か。

「PDLB」のメソッドは、こういった思考経路の分析にもある。目の前にある状況をどう受け取って、判断して、提案や解決に導くか。

これを「企業のコンサルティングの比喩ではないか」と悟ったあなたは、続きを読んで欲しい。ある企業が自社のアドバンテージや弱点を理解せず、鶏肉を片手に「サーロインステーキを作りたい」という経営方針を持っているとしたら。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。