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痛みを伴うブランディング:PDLB

ブランディングというと「大企業が大規模なC.I.刷新などをするもの」という印象があるだろうが、そうではない。

ブランディングの本来の姿は「100%の特長や特徴を、100%伝える」という、たったそれだけの簡単なオペレーションだ。そう言うと「そんなことはできている」と言いたげな相手の表情を見ることができる。

しかしそれは自己申告であり自己診断である。医師の前でいくら「私は健康である」と言ってみても、検査で出てきた数値が悪ければ治療しなければならない。私は健康であると思いたい気持ちはわかる。しかし希望と現実には差がある。毎日鏡を見ていても、そこに映っているのは左右が逆の像で、自分ひとりだけが「自分の正像」を見たことがないのだ。

他人が見た正像におかしなところがあったら、治す。その時に邪魔になるのが、自分は間違っていなくて医師が間違っていると思う(思いたがる)ことだ。医師は多くの患者や健康な人の例を診ているので、その人が適切な治療をすれば助かるのか、すでに手遅れなのかがわかる。

落語の『死神』ではないが、手遅れの患者には手を貸さない。ビジネスにならないからだ。

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絶対にお酒をやめてください、やめれば治りますからね、という助言をされても「少しくらいなら」などといって言いつけを守らない患者がいる。それは痛みを伴う努力をしたくない、自分に都合がいい結論を欲しがるからで、その場合、悪化したとしても治療をしている医師に責任はない。患者が治る努力をしていなければ、医師はマジシャンではないから治らない。

ブランディングの簡単な定義をもう一つ言っておく。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。