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やってはいけないこと:PDLB

ブランディングにかかわる話をヒアリングしているときに感じるのは、しない方がいいことをしてしまっている、ということです。ビジネスの方法を模索していくうちに狭い範囲での熟成が起こりすぎてしまい、客観性を失ったり、そもそも顧客の反応を見誤っていることもあります。

ついさっき、ある食品販売会社がしていたツイートを見ました。最近よく見かけるソーシャルメディアでの「製品のストーリー化」の一例です。従来のマス広告の、こんな新製品が出ました、とタレントが声高にアピールする方法に消費者が飽きている現在、作り手や消費者の口コミにこそ効果があるというのは当然の流れではあります。しかしひとつ間違えると経営陣や広報の仕方に批判が集まってしまうので注意が必要です。

江戸時代から続くこの店は、日本橋室町の本店、日本橋三越でお弁当や惣菜を販売しています。地域、店舗、どちらも立派なブランド力を持ったワードであることがわかります。しかしあまりにも強いブランドイメージは同時に敷居の高さを感じさせてしまうことも繋がるので、ごく単純な方法として「気さくなわたしたち」というスタンスを取ることが多いのですが、危険なのは何か問題が起きたとき、「普段から、ふざけているからだ」というとても日本的な攻撃を受けることになります。その方法が簡単だからです。

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今日のツイートは、「調理を任せた新人社員が煮物を失敗してしまったので、それを格安で販売します」というものでした。すでにやってはいけないアプローチをいくつもしてしまっていますね。ブランディングでやってはいけないことの例として、皆さんとひとつずつ考えてみましょう。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。