見出し画像

欠けてしまうのは「体感」:PDLB

やや好転していると見えて、状況はまだ予断を許しません。何を持って以前通りというのかも定かではありませんけど、誰も体験したことのない「ニューノーマル」は近い将来、確実にやって来るでしょう。

今回の事態では、物理的(フィジカル)な業種と「そうでないもの」の差がより明確になったことだと言えるでしょう。たとえば飲食店や小売業、劇場、などは人が来てくれないと何も始まりませんから、外出を抑制されればそこで売り上げはなくなってしまいます。反対に情報やデータのみが動く業態は影響を受けないどころか、フィジカルなものの補填をするかのように業績を上げています。

映画に行けないから配信のサブスクリプションに加入する、デパートに行くことはできないが買い物はしたいから通販サイトを使う、などです。これらの業態の違いは今まで以上の変化を生み出していく気がします。

1893年、アメリカには「シアーズ・ローバック」が生まれました。まだ馬車を使っていたような時代で、広大なアメリカではごく一部の都市にしか商品が行き渡らなかったので、カタログによる通信販売が必然的に生まれたのでしょう。GMS(General merchandise store)の先駆けとして全米1位の小売業者として君臨していました。しかし馬車の時代から続いてきた老舗はamazonや他の小売りチェーンなどの競合相手に対抗することが出来ず、2018年にチャプターイレブンの適用を申請しています。

画像1

ここから先は

631字

PDLB

¥5,400 / 月

PDLBについて。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。