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私がインフルエンサーになれない3つの理由:PDLB

よく聞く言葉、インフルエンサーとは何でしょうか。世の中に影響を持って情報を拡散する人です。イタリア語のインフルエンザの語感からすれば、何かが広がっていくイメージは掴めますよね。

今日は、「私がインフルエンサーになれない理由」を書いてみたいと思います。情報には作る人と、流通させる人と、受け取る人がいます。もちろん同じ人でも場面において受け取ったり発信したりと立場は変わります。現代の価値は「情報」であると言っても過言ではありません。あるレストランが美味しいことを体験して確認することよりも、「あそこは美味しいと知っている」だけで成立してしまうのです。これが情報の持つ価値で、質量はゼロです。

情報のキーワードは『質量がゼロ』です。つい最近まで我々は映画のDVDを買ったり借りたりしてDVDプレーヤーで観ていました。終わると歩いて返却に行きます。これらの物理的な動きがNetflixなどの配信サービスで前時代的な行動になったことは皆さんもご承知だと思います。では「映画を観る」という本質的な体験は変化したかというと何も変わっていません。それを達成するまでの無駄な動きが減っただけです。自宅のモニタで観るのと映画館に行くのでは体験がやや違いますが、映画を観て物語に感動するという部分において変化は起きていません。

現代の主役は製造ではなく、価値の流通です。ソーシャルメディアやプラットフォームで言えば GoogleやMETA、既存の物流に近い形の Amazonなどです。Appleは具体的な製品を提供していますが、そこで起きていることは家電の製造販売などではなく、世界の巨大なルール・メイクであり、Amazonも実は段ボールを運ぶだけではなく、同じことをしています。

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製造する、流通させる、消費する、このサイクルの中で質量を伴わない情報を扱う企業ばかりが成長するのはなぜでしょうか。すでに多くの嗜好品、生活必需品が世の中に溢れていて、消費者が何を買うかは「道路標識」のようなガイドが不可欠になっています。今まではそれを広告が担ってきたのですが、企業がする広告は言わば自画自賛なので、もう誰も信じていません。そこでインフルエンサーのような人々が登場したわけです。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。