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28歳の分岐点:PDLB

どのジャンルのビジネスにおいても初老のご意見番がいます。知識も豊富でキャリアもあるのですが、今の世の中で一番疎まれているのはその手の人だ、という自覚がありません。ひとつずつ整理していきましょう。

まず、現状認識。自分が活躍していた若い頃と比較して明らかに仕事が減っていき、周囲から持ち上げられることもなくなります。当然のことで「史上最年少受賞」だとか「若き天才」といったトピックがみんな好きなのです。年齢を重ねるほど仕事ができて当たり前ですし、ファンタジーも生みません。若いときにチヤホヤされたことを思い出して「最近は俺を褒める人がいない」とばかり言うのです。

具体的な理由もあって、駆け出しの若者には無理が言えます。たとえば私たちのようなフリーランスのカメラマンを例にすると、依頼する側にとって「いつでもヒマで、ギャラも安く、張り切ってやってくれる人」に頼むのは便利です。それがある程度のキャリアを積んでいくと、忙しいとか、ギャラに文句を言ったり、手抜きをしたりする。こうなるとどちらに頼むかはわかりきっています。

そこですべきことは現状を認識して受け入れ、若い頃のスタンスとは違う価値を相手に提示することです。その価値は20、30、40、50代で、全部違います。20代から30代前半への仕事の依頼のされ方はさきほど書いた通りなのでわかりやすいと思いますが、そのときにたくさん頼まれる仕事は、実力とリンクしていません。便利だからでしかないのです。その仕事を実績としてひとつずつ丁寧に積み上げ、謙虚に努力し続ける人は40代でさらに仕事が増えていきます。

ですが、恐ろしいことに!

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。