ミシュラン4つ星:PDLB
私はいわゆる「グルメ」ではないので、最新のレストランとか、誰かのところで修行したシェフが独立した、などという情報には興味がありません。誰かから聞いた情報ではなく、自分が気に入った店に通い続けています。求めるのはスタンダードな料理をいつも同じ味でカジュアルに提供してくれることだけなので、ゴージャスで派手な内装や、シェフの過剰なパフォーマンスもいりません。
料理は言うまでもなく動物として生きるために必要な栄養を摂るためのものですが、そこにはとてつもなく広いグラデーションがあります。人間はただの動物ではありませんからそこに「意味」を足しています。
まず一つ目は素材です。
無農薬でありオーガニックで健康的である、という「美しい言葉」を聞くたびにその反対の概念を考えてしまいます。農薬をふんだんに使い、遺伝子を組み換える高い合理性をもって価格を抑え、利益が出るモノの存在です。この二つはどういう意味を持っているのでしょうか。もちろん無農薬で遺伝子の組み換えを行っていない食材が健康にいいことは誰にでもわかります。
二番目に出てくるのが経済の話です。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。