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雑談:エジさんが来る(無料記事)

まったく英語ができない人が大人になってから英語を学ぶとはどういうことだろうと思いながら始めたこの「エジさんが来る」ですが、昨日はいかにして英語を学ぶかという話を、ある女性とTwitterのスペースでしました。

やはり大事なのは「目的を持つこと」ではないかという結論が出ました。何となく英語ができた方がいいなあとか、特に使う場面はないと思うけど、では絶対にできるようにはならないということです。私の場合は外国で何十年も撮影の仕事をする機会がありながら、その場のノリだけでやり過ごしてきました。「バイブスで伝わるのだ」とか言いながら。

しかしバイブスの伝達機能にも限界があります。2歳児くらいの単語の羅列で乗り切ってきた過去と決別したい。去年は一念発起してそう決めました。

言語は思考の映し鏡です。「私はオスカー・ワイルドが後世の文学に与えた影響をこう分析しています」と日本語でなら言えるところを、外国では「I'm thirsty. Please water」になってしまう。「のど乾いた、お水ちょうだい」と、IQダダ下がりなのです。 これでは遺憾と思います。最初の目標は仕事をするときに最低限のキッチリした言葉で意志を伝えられることです。つまりこれができないと、私はまったく仕事ができない人ですと言っているのと同じです。

さらに段階を経て、オスカー・ワイルドじみた領域にまで辿り着きたい。ビジネス英語というのは実は難しくありません。こちらが言うべき要求も相手から出てくる質問も簡単に想定できるからです。多くの場合、直面する事態が決まっているので「コンセプトを作る」レベルの仕事でない限りは中学生レベルの文法と単語を理解していれば何も問題ありません。仕事で英語が使える、というのは何の自慢にもなりません。抽象性を持った話、ナチュラルな会話、が一番厄介なのです。

子どもは本もノートも使わず、誰でも3歳くらいには母国語を完全におぼえます。生きていくために欲求を口に出す必要があるうえ、言語習得くらいしかやるべき仕事がありませんから圧倒的な速度で言葉を手に入れるのです。大人はそうはいきませんよ。英語を学ぶよりも別の仕事が沢山ありますし、勉強してるのに全然できないなあ、という客観的な自己評価をしがちなので、前に進まないのです。

私は外国のフォトグラファーのYouTube動画を見てライティングなどを勉強していた時期がありました。これなどはまさしくビジネス英語で、その場で何をしているかの前提が理解できているので、すぐに100%の言葉を聞き取れるようになりました。使われている単語も「和製英語の修正」は必要ですが元々わかっています。皆さんも、自分が好きな分野の動画などを見て試してください。料理やスポーツなど、興味があること、用語を知っていることから長続きすると思います。

自分の経験から言うと、やはり一番大事なのは「文法の習得」だと感じます。言葉が出てくるタイミングは動詞と文型で決まりますから、文法を理解していた方が心の余裕ができ、リスニングにも役立ちます。

YouTubeで基本となる中学英文法をわかりやすく解説している動画がありますから、是非「そんなことくらいわかってる」と馬鹿にせずに一から丁寧にやり直してみてください。もう忘れていることもあるでしょうし、適当に記憶していたことの論理的な仕組みがわかることもあるでしょう。こういう先生が学校にいたら、ラクに英語ができていたんじゃないかと思います。

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エジさんという人が、役に立たない英語を教えてくれます。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。