合理性の理解:PDLB
アメリカン・フットボールには特殊なルールがあります。野球やサッカーとは違って、フィールドから退場した選手が何度でも戻ってこられるのです。ひとつのプレイが終わったら、しばらく休憩してまた帰ってきます。バスケットボールやアイスホッケーもそうですが、戦術に関わっている部分が少し違います。
甲子園でヘトヘトになって連投するエースの姿に感動する気持ちもわからなくないのですが、観客からしたらアメフトの方が最初から最後まで選手の最高のパフォーマンスを観ていられることになります。そのいかにもアメリカ的な合理性は、「勝つためには、疲れているベストの選手より、疲れていない二番手を使う」という戦術にあらわれているのです。
NFLの年俸ベスト10は、約90億円から40億円でほぼクォーターバックが占めていますが、圧倒的にQBの存在感が大きいスポーツだからでしょう。MLBのベスト10だと約50億円から40億円の幅で、ランキングに登場するのは投手、外野手、内野手であり、ポジションの差はさほどないようです。ちなみに日本のプロ野球であるNPBだと平均年俸は約4000万円で、MLBは5億5000万円と、かなりの開きがあります。
我々からすると高額に感じるNFLの選手の年俸ですが、実はこの金額にはもっと驚くべき実質の差があるのです。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。