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陶芸とリスクヘッジ:PDLB

経済活動が激変である。

現在のように世界的な異変を人類はほぼ体験していないと思う。ほんの数ヶ月前に始まったこの状況は、いとも簡単に無条件に信じていた暮らしや商業活動などを根底からリセットしてしまうことを教えてくれた。

我々の行動は明日が同じ日であることを前提になされている。欲を言えば右肩上がりに。それが突然ゼロ・リセットされるとは考えていない。今、試されているのは、「あらゆる危機的な状況に対して強靱な構造を持った思考とは何か」の謙虚なあぶり出しだと思う。

外出が自粛されたことで困難な状態に陥っている業種もあれば、反対もある。ただし、それが何かを予測していたものではなくたまたまだったというケースもある。リスクヘッジの考え方で言えば多くの状況を想定して生き残れるビジネスの方策をとっておくべきだが、平常時にそれはあまり効率が良くない。多くの銘柄の株をまんべんなく買っておけば安全だということにたとえたとすれば、突出した一部の利益が損失補填に回ることにもつながる。

外食産業は自粛による壊滅状態を迎えている。持ち帰りのメニューを急ごしらえで作って対応しているところもある。もちろんそれで店を開いていたときと同じ売り上げがあるかと言えば、ないだろう。ことはそんなに簡単ではない。さらに言えば、「持ち帰りのメニューなど決して作らない」と豪語していたレストランがそれを始める例もあるだろう。

ここは興味深い点だが、平常時(おかしな言い方だが)、問題なく営業ができているときには排除していた可能性に直面しているということだ。持ち帰りのメニューを積極的に考えたり実行していた店と、その準備がなかった、もっと言えば否定していた店とは、今後大きく経験の差が出てくると思う。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。