マガジンのカバー画像

Anizine

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#ロバートツルッパゲ

ミッドナイト・ツルッパゲ:Anizine

リスナーの皆さんこんばんは。ロバート・ツルッパゲです。 夏は暑い暑いと言っていましたが、約束通り今年も寒くなってきて「寒い」と言っていますね。バカ丸出しです。私もクリーニングの袋に入ったコートをしまわなくては、と春に思ったままその辺にほったらかしていましたけど、今まさにそのビニール袋をバリバリと破っています。雑ですね。 さて、ラジオネーム「宍戸ビシャス」さんからのメールです。 ロバートさん、こんばんは。初めてメールします。今日、父と将来のことで口論になりました。僕は新幹

新刊『こどもの埋葬』:Anizine

Twitterのスペースでほぼ毎日、24時頃から誰かと話している。人と会ってする雑談とはいかに意味があったのかを痛感しながら。 一昨日は篠宮さんと、昨日は藤田さんと話した。篠宮さんは世界を転戦するフリーダイビングの競技者を経て、今は水中写真を撮っている人。藤田さんは以前ここで募集した「旅に行きたい人」への旅費支援に申し込んでくれた人だ。バルセロナに行きたいというので素早く支援したが、ちょうどこの状況に当たってしまって延期を余儀なくされた。早く行けるように願う。 青山ブック

経済支援のルール。

俺と同じ、50歳を過ぎた同年代のスポーツ選手ってさ、チームの監督とかを通り越して、もう協会の役員とかやってるわけよ。 三浦知良さんみたいな現役への執着心はとても尊敬できるんだけど、レギュラーポジションはひとり入ればひとり締め出される。そこにベテランが居座るのは「若手の出場機会」を考えるとどうかって問題はあるよね。 年齢というのは実績のことでもある。20代から30年間仕事をして50歳を過ぎたときにすべきことは、もう自分がゴールを決めることじゃなくて、ピッチの外から物心両面で

運がいいだけ。:Anizine

俺は自分の能力を聞かれたら、だいたいこう答えている。運も実力のうちなんてことも言われるが、俺のは実力を遙かに超える運で、「過運」という新しい言葉を作ってもいいと思えるほどだ。 何気なく鼻歌気分で歩いてきたここまでの道には、実はたくさんの死に至る深い落とし穴があって、それが見事なまでに俺の歩幅とズレていただけのことだと思っている。 だからそこですんなりと死んでいて「ゲームオーバー」だった可能性もあるのだと思えば、今生きていることが過分な幸福だと感じられる。過幸だ。過運による

お金は捨てるモノだ:Anizine

「自己肯定感」なんていう言葉が流行っているようだけど、自分を肯定しすぎても否定しすぎてもダサいから、いいカンジにしとけ、で終わり。 「いや、もっとその人の気持ちになって、優しくしてくださいよ」という言い分もわかるけど、その慰めって関係ない他人から言われても何の効果もない。むしろ、「あなたは頑張ってる。きっと誰かが見てくれているよ」なんていう善意の言葉の方が、よっぽど冷酷だ。誰かって誰だよ。お前はどこで見ている。 自己肯定感とは違うけど、たとえば、「生活が苦しいんです」とリ

ソニア・リキエルと田中泰延:Anizine

『数年越しの花嫁』とでも言いたくなるくらい時間がかかったが、『ロバート・ツルッパゲとの対話』のAmazon予約 が、ついに昨日始まった。 シェアやリツイート、「予約したよ」というコメントをたくさんいただいて、顔は泣いているように見えますが、心の中はありがたくて泣いています。書くと約束してから数年間ボサり続け、寝かせ続け、センジュ出版の吉満さんにご迷惑をかけていたわけですが、やっと肩の荷が下りました。 しかしこれはやっと、出版という全国大会へのエントリーを済ませただけのこと

販売戦略・ブランディング・アウトプット

俺が毎日している仕事は、数種類ある。プロフィールには「写真家・アートディレクター」と書いているけど、これも最近順番を入れ替えた。写真の仕事の方が増えたからだ。 日本人のメンタリティとしては「創業元禄十年」とか「牛丼一筋80年」みたいに同じ一つのことだけを誠実に続けるスタイルが尊重されるから、仕事を変えたり手を広げ過ぎるのはダメってことになっている。牛丼のCMは80年の頃から印象がアップデートされていませんけど、今が何年かはどうでもいいです。 俺にとって今やっていることの全

Anizine:友人から格下げ

ある友人と話していたとき、彼が言った言葉に疑問を持ちました。 彼はネットで、「著名人の講演料が高いという記事を読んだ」という話から始めました。だから自分も講演をしたい、と。そして時々ですが、トークイベントに呼ばれたりすることがある俺に話を聞きたい、というのです。 それが目的だと最初からわかっていたら、俺は断っていました。 「時間は有限だから、効率よく使うべきである」なんていう、安っぽいビジネス本に多くの人たちがコピペで書いているような理由ではありません。そんなことは誰で

『ロバート・ツルッパゲとの対話:書いてる』

まだ書いてるよ。クルマは一通りできあがったけど、まだハンドルとブレーキがついていないレベル。走れるんだけど曲がれないし、止まれない。 「Anizine」を読んでくれている人は、少なくとも俺が本を出すことに興味を持ってくれていると思う。数年待たせてしまって申し訳ないと思っていますが、作るモノって、できるまでは「できてない」んだよね。 途中までやることは誰でもできるけど、完成させることが難しい。それと、基準を下げたくなかったから、自費出版とかはするつもりがなかった。それでお金

今はまったくギターも弾けないけど。

自分の部屋でスマホをいじりながら「ああ、俺も音楽やって米津玄師みたいにチヤホヤされてえなあ」と思っている人がいるとします。彼のつぶやきは昨日と何も変わっていません。何もしていないからです。 なぜ何もしていないかというと、ただ怠惰だというだけではなく、目標としている「チヤホヤされている人」の完成品しか見たことがないので、彼らがどうやってそうなったのかを知らないからです。 よく二世議員、二世タレント、などと馬鹿にされることがありますけど、彼らは親がやっている仕事の裏表を子供の

ひたすら書いている。

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

「ロバート・ツルッパゲとの対話」

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます