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最近の事々

季節外れの暖かさが梅の花を咲かせたかと思えば、季節まるごと吹き飛ばすかの如く暴雨、強風が街を流しだし、草花はいちど散ってまた再生を始め、春というやわらかい季節の訪れは、いつもこんなにも強引であった事を思い返すに至ります。

四季という考え方が、海の向こうではどのようなものなのか分かりかねますが、きっと日本特有の、島国特有の美しさなのだろうと思います。
私も例えば、日本以外に棲み処を移す事になったのなら、四季とまではいかずとも、季節という概念がある国へゆきたいと思います。
私は東京の寒さが嫌に苦手なのですが、いまこうして長い冬を明かして、春を取り込んだ街を眺め見ると、本当になんでもない生活の、ほんの一つの所作、歯を磨くとか、花瓶の水を替えるとか、そういう行為一つずつに、暖かい色が一滴垂らされて、一滴の連なりで部屋中がじんわりうぬぼれていく感じが、たまらなく愛しいなと思います。

色々言いましたが、そう、春がとても好きだという事です…!
冬が嫌い、と言ってしまうのは、昨年からなるべく控えるようにしています(四季を否定する事になってしまうし、雪が降った日は途方もなくはしゃぎましたので)。
春が訪れるという事は、次は夏だという事。次は夏。たまらない事です。
遠足当日よりも、前日の楽しみが濃くて深いような、そんな時期、それが春なのです。
春は、暖かくやわらかい日差しが美しい季節ですが、花粉症の方々はそんな生ぬるい事を言っていられませんよね…。
私は未発症なのですが、各方面に命の危険と隣り合わせかのような重症患者様を見ているので、日本の花粉がどうにか太い管のようなものに吸い取られ、平穏が降りてくる事を小さく祈るばかりです…。


最近の事々、というタイトルで書き始めておりますが、ここ最近、「こんな事がありました!」という、一つの束ねられた思考があるというよりは、自分自身、更には自分が関わるプロジェクトなどに於いて、様々な事々がほとんど同時進行しており、そのことについて整理してお伝えできればな、という気持ちです。


まず、音楽の方面に於いて。
私は今、「Anisonin」というユニットでの活動と、「祖国」というグループでの活動をしておりまして、各方面、ここ数ヶ月の間に新曲がリリースされました!

2月11日に、バンド祖国より[Talk at the Cellular Level]という、4曲入りのEP、並びに、その楽曲の中から「始祖」という曲のミュージック・ビデオを公開しました。
祖国については、去年初ライブを実施してより、実質初となる音源の露出ですので、既に祖国を気に掛けてくださっている方には勿論、今後我々に出会っていただく方々を少しでも増やせる材料になればという期待を込めております。
私としても、何度も繰り返し完成音源を聞いていますが、非常に研がれた音、パワーに溢れた表現が多分に散りばめられた内容になっていると思います!

EP-Talk at the Cellular Level
big-up.style/LfxG1JDEyX

始祖-MV
youtu.be/aZwItBRXPJg

更に、ユニット・プロジェクトのAnisoninからも、先日新曲「優しい冬」という曲がデジタル・リリースされました。
春が好き!という文頭からの流れの逆向きのようなタイトルですが、「冬」をモチーフにとった、人間の内面変化の曲でもあります。
変化の季節といえば、春。新たな場所へ身を投じる人も、それを変わらない気持ちで見守る人も、身体だけには留まらない、複雑な感情の変化が心へと植わる季節です。
私自身、とんでもなく快活に過去を蹴り飛ばして生きる事もあれば、途端に臆病になって何処へも行けない化石となってしまう事もあり、生きる事がとにかく壮大で、大変に思えてしまう時期というのがあるのですが、この曲を自分で聞くと、「誰でも人は、暗い方から明るい方へと変わっていける」という気になれます。
自分で自分を励ますようですが、冬という概念ににとどまらず、少し曖昧なこれからの季節に、是非聞いていただけたら嬉しいです!

Single-『優しい冬』
anisonin.lnk.to/Yasashii-Fuyu

それから、話を「祖国」の方へ戻すようになってしまうのですが、祖国の作曲メンバーにて、金曜日の朝6:30~(月に2回程度)に作曲生配信をするという、「朝活」を始めたのも、最近の出来事です!
なかなかパワフルな事を実行するものだな…と、最初は未知なる液体の中へ、片方ずつ足を入れていくような感覚があったのですが、今年に入って既に6回(?)ほど、その活動は継続できておりまして、個人的に最高に楽しい現場となっております。
人間4名がひたすら作曲する風景を配信する、という内容ですが、祖国のnote(https://note.com/mother_land_band)も活用しつつ、その日の議事録の掲載、及び出来上がったデモ音源を有料コンテンツとして提供したり、作品の根本部分をリスナーの方に知ってもらえる場所にしたりなど、工夫を凝らしてゆく所存です!
朝のコーヒータイムや、出勤中のお供に、是非ご試聴くださいませ。
※アーカイブも残ります


あとは、最近ちょっと、個人的に楽しくなった勢いで、作曲用(?)鍵盤を購入しました!
元々機材には疎いので、機材、及び楽器の購入は、祖国の「ゴールデン・タイム」という曲のライブでたま~に使っているビブラスラップ(カーーーーッという音が鳴る打楽器)以来の事なのですが、なんとも言い難い、しかし確固たる思いつくものがあって、それを実行に移す為に機材から入った、という不安定な段階ではあるのですが…
色々試しつつ、面白がってもらえそうなものについては共有していきたいと思うので、少し気に掛けていただけたら嬉しいです。

1月の祖国のライブで、「青春と骨」というAnisonin発信の楽曲を披露したのですけれど、その時ラスサビ前の一瞬、英詩を日本詩に変えて歌ったんですね。
それが自分の中で、すごく熱い、どろっとしたマグマのような粘液になって、身体を駆け巡ったというか、私個人としてもそうだし、私を見る人の目にも、小さな微量の熱がこもった感じがしたというか…。
Anisoninとは別で、日本語の本質を歌いたいな、という気持ちが、小さな渦から始まって、今徐々に大きな岩を動かそうと、自分の中で意味を持ち始めているような気がします。
人生色々やったもの勝ちですね!ちょっとまだ文章にするには頼りない事ですが、勝手に試して遊んでみます!


そして生活については……、と書きたい事はまだあったのですが、結構なボリュームになってしまった……。
note更新の頻度を上げてゆく為にも、今回はこのあたりで区切りをつけます。

風は吹くし、気温も上がったり下がったり、体調面にも影響の出易い季節ですので、どうぞ好きなものを傍らに、生活を繰りひろげてゆきたいですね。
私は最近、ホット豆乳が気に入っているのですが、はちみつをティースプーンに2杯ほど、たっぷりとかし入れてのむ時間に、うっとりしたりして、過ごしています。

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