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自然栽培農学校で学んだことまとめ  1 額縁排水

こんにちわ

農学校で学んだことの私のまとめです。

農学校での授業は録音して文字起こししてあるのですが

話し言葉は重複したり、長くなってしまうので

重要だと思うことをまとめたいと思います。

一つ感じたことは一回聞いたくらいでは

私は理解できなかったということです。

授業を聞き返して文字にしてみると忘れて抜けてしまっていることばかり。

だから何度も同じ質問も出るし、佐伯先生も何度も同じ質問にたいして

丁寧に教えてくれています。

なのである意味とても勉強になりました。

いつか子ども達にもこの自然の循環について伝えたいって思っています。

けども、土や植物を感じたり対話する能力っていうのは

子どもたちのほうがずっと優れていて

一方、私は物ごとを頭で考えて、感じることが欠けていて

いろんなやり方をごちゃまぜにして失敗も多いです。

本当は自然が先生でそれを感じていれば

今、植物が、土がなにを必要としているのか分かるんだと思います。

佐伯先生も、ただ畑を観察して気が付いたことが沢山あったみたいで

自然と対話することから生まれたのが佐伯流自然栽培なのかなって思います。

自分で感じて考えようっていうのが、私が思う佐伯流かなと思います。

正解はなくて自分で感じるって凄いことですよね。

実際に落花生は何センチの深さで植えるのかと聞いたのですが

種の大きさの2,3倍と教えてくれます。

落花生は〇センチの深さと教えてもらっても他の種の深さは分からないので

有り難いなって思いました。

自然栽培自体とっても幅があるそうで

草をピンセットで一本一本抜くような先生もいるし

草をぼうぼうに生やす先生もいるとか。

佐伯先生いわく、耕しても耕さなくてもOK

黒マルチでも草マルチでもOK

両方やってどう違うか結果を見てみようって感じです。

私はそういうところがとっても良いなって思いました。

答えがあってそれに従うってわけではない感じが自由で心地よいなって思います。

私の個人的な話になりますが、現在不登校支援の仕事をしているのですが

教育も本当に同じだなってつくづく感じたりします。

土に触れる、農を通じてみんなが幸せになる仕組みなど作れたらいいなって思います。

まず私が土や植物と対話することができてないと思うので

自分の心の在り方も並行して変えていきたいと思っています。

自然は有機的に繋がっていて互いを支え合っていますが

私も含め多くの人間の心は分離しているのが現状です。

自然に優しい農法であっても他のやり方を否定してしまったりするのも

人の心が分離しているからなんだと思います。

私もそうなりがちですが

これが正解とか農薬は悪とか決めつけてしまったら

もう謙虚に学ぶ姿勢ではなくなり、そこで成長は止まってしまうのではと感じています。

自分こそ正解を探し求めてしまうタイプなので

なおさらそこを超えていけたらなって思っています。

なので自然栽培にこだわらず、様々な角度から学んでいきたいと思っています。

自然が先生でそれを感じる、対話すること。

正解があるのではなく、受け取るというのでしょうか

そういった謙虚な姿勢が一番大切なのかなと改めて感じました。

そういった中で培われ、進化していくのが佐伯流自然栽培と私は感じています。

具体的なQ&Aなどはまた追加していきます。

最初に習ったのは

「額縁排水」 畑の周りに溝を掘ること。

これは第一条件のようです。

水はけを良くすることが一番大切なことのようです。

畑の周囲を30㎝から50㎝くらいの深さで溝を掘り、

できれば水が流れるよう高低差もつけて排出口も作ります。

何センチくらいの深さがいいのか佐伯先生に直接質問してみました。

できれば深く広いほうが良いのですが

市民農園など畑の場合、余計狭くなってしまうので畑のサイズに合わせて大丈夫だそうです。

木村秋則さんは山の麓で水がしみ出てくる場所などは

ユンボで1、2メートルも掘ったそう。

なので溝の深さ、幅についてはその場所の環境と畑の大きさで変わり

正解はないということみたいです。

そうして正解を出さないで自分で考えるのが佐伯流と感じました。

また溝は掘っても崩れてしまうので、そこに枯れた草や木を入れても。

竹なども良いと佐伯先生は言っていました。

これは「土中環境」の考え方と共通するものがあるなととても興味深かったです。

とても相性がよいというか

すでに農学校の畑も「土中環境」の専門家が

ワークショップで「整え」をしてくれている場所でした。

なんだか繋がってるなって思って嬉しくなりました。

どうして溝を掘るのが良いのかその仕組みについて

溝を掘るのは重労働なのでなんでか分からないと大変かと思います。

作物が育つには微生物の働きが必要です。

土は呼吸していて水も空気も循環しないと微生物が住みにくい環境になってしまします。

地球にもともと岩しかなくて、微生物が土を作ったそうです。微生物が死んでその亡骸に栄養を貯めて次世代の生物が生きられるようにしたという

命のリレーのようなものが土なんだそうです。

微生物も生き物なので暖かさも水も空気も必要なんだそうです。

だから水はけが悪いといつも水浸しで微生物は気持ちが悪く

人間と同じなんだそうです。

水はけもよく水持ちもよく空気も通る土を作るために溝を掘るそうです。

どうして額縁排水が必要なのかこちらの記事の動画も参考になるかと思います。
土の中の水、空気、風の動きについてまた別の角度から分かりやすく、
そして感動的なお話しでした。
矢野智徳さんの大地の再生のお話です。
持続可能な農とは切っても切り離せない重要な考え方と思います。

「風の草刈り」について一部転載します。
土の中の風通しも大事なんだそうです

軽く風が吹いてくると草の揺らぎのかわり目

そこで風が折ったりそいだりしていくわけですよね。

何回か風に吹かれたりしているうちに硬かった茎が曲がって折れているだけで

今度はどんどん柔らかくなる。

栄養がいかなくなるから。

時間とともに柔らかくなると

普段の風で簡単にそがれていくということが起きる。

無理なくその時にできる草刈りを風はやっていっている。

そういう自然の環境と一緒に

風がやっていることを人がそれに倣って

「風の草刈り」をやっていく。

はらわれた後、風になら倣った作業だと

荒れた根が細かい細根に分岐してくる。

荒れ根から細根に変わるだけで

土の中に空気がよく入って父が柔らかくなっていく

結果、草が優しい伸びに変わって

なおかつ風通しがよくなって

その場の風通しを改善

地上の風の流れが変わることで

大地の中の風の動きが変わってくる

つまり両方の風がうまく繋がって対流しはじめる。

そしてそれを植物が

地上の枝葉と土の中の根ッこで

対流を繋いでいるっていう

そういう世界が草を通して見えている。

矢野智徳のお話し


大地再生、土中環境は環境に優しい農法の基本になると思います。
私も勉強して書かせてもらいたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Jpemd9aZ9w4

https://www.youtube.com/watch?v=jy1MXWhtmnE

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