見出し画像

人間は転倒している

人間は転倒している。しかしなぜ?

というところから始まるこの動画。2015年5月に大阪で開かれたヌースレクチャーの一回目の2コマ目の後半です。この日のレクチャーは神回と言いますか、基本的な概念が網羅されていて、ヌーソロジーについての基本的なことや奥深いところが語られていて、とてもよい動画だと思います。これは昨日も紹介したんだけど、今日もこれをネタにして書いてみようと思います。

その中でも、この動画は太陽系の惑星について、他の占星術の考え方では見たことがないような概念が語られています。星はΩ(オメガ)で表わされていますが、Ωは基本的に人間から意識進化したヒトを表わす次元観察子です。だから、惑星というのは、ヒトの精神でもあるということになりますね。

ざっと、惑星と観察子の対応を並べてみるとこんな感じになります。

地球Ω1(Ψ1,3,5,7)ー月Ω2(Ψ2,4,6,8)
水星Ω3(Ψ9)ー金星Ω4(Ψ10)
太陽Ω5(ψ11)ー火星Ω6(ψ12)
木星Ω7(Ψ13)ー土星Ω8(ψ14)

天王星Ω9ー海王星Ω10
冥王星Ω11ー惑星X Ω12

木星Ω7、土星Ω8ですから、ここまではまだ人間の領域であるということが言えるかも知れません。Ω7=ψ13、Ω8=ψ14で、ここまではまだψ(プサイ)の範囲内ですからね。ψは人間の領域を示す観察子です。

またΩ7、Ω8でヒトの元止揚を表わしているので、そこまで言ってようやくスタート地点に立つことができるということも言えるかも知れません。

そのあとの、Ω9以降から、ヒトが意識展開していく領域ですから、天王星が、土星以前の惑星とは意味が違うと言うことがわかります。

木星、土星までは人間として、自我を形成し、意識を発達させていく上での必要なプロセスを示していて、天王星からは、人間からヒトへのさらなる意識進化を司る惑星ということができそうです

天王星が発見されたのが1781年ですから、それ以前の世界にはまだ人間としての準備段階であり、1781年からヒトに向けてのプログラムが発動したという見方もできるのかも知れません。ちなみに、海王星が発見されたのは1846年、冥王星が発見されたのは1930年です。

こうして見ると1781年までの時代は土星が最も遠い惑星であり、それがすべての惑星に影響を与えていたわけです。そして、そこの秩序をもたらすのが、土星の役目でもあったのでしょう。木星と土星が作り出す秩序ある宇宙というのが天王星が発見されるまでの世界での目標地点だったと言えるでしょう。

しかし、天王星が発見されたことで、そこに変化が起こるようなスイッチが入ってしまったと言えるのかも知れませんね。

天王星

天王星はΩ9ですから、進化を求めてヒトの精神が歩を進めたときに、それは「思形」として、Ω2の上に覆い被さるようにオーバーラップして出てきました。その結果下次元となったΩ2(ψ2,4,6,8)はその勢いの影響を受けて先手となります。そのために人間の意識が転倒して、物質優先になってしまったことの原因があるというわけです。

いわゆる体主霊従の原因は天王星が出てきたことで生まれたということになるわけです。進化のために出てきた天王星が、人間の転倒を引き起こしたということになるわけですから、仕組みとしては皮肉な作りになっているということですね。

そして転倒した人間は物質主義に目覚め、物欲に目覚めていきました。そして同時に地球上のあちらこちらで、革命が起こりました。ここには人権意識の発達ということもありますが、上下関係をひっくり返すことに戸惑いを感じなくなったという事も関係していると思われます。

ここでおもしろいのは、土星が先手を取るようになったことで、時間概念が生まれることになったということです。これはサターンが先手を取る時代ということとも重なり、とても象徴的だと思います。

海王星

海王星はΩ10で、1846年からは「感性」が開いたと言えるかも知れません。海王星は想像力であり、深い深い潜在意識領域に通じるわけです。境界をなくさせて溶けてしまうイメージと言えるでしょうか。折しもその時代というのは植民地が世界に広がったり、麻酔が発見されたりして、想像力と言いながらも、下手すると迷妄と言わざるを得ないような場合もありそうです。

海王星は人間の無意識を一番深いところで操りながら、天王星と海王星がバランスを取りながら、この宇宙は今動いていると言える訳ですが、その下にいる人間は転倒した意識の元でにっちもさっちもいかないような状況に追い込まれてきてるのではないかということです。そこからなんとか出ることができないか、それを模索しないといけないよねということで、そのために出てきたのが冥王星の役割なんだと言うことだと思います。

冥王星

冥王星が象徴するのは、核ですし、量子力学です。下手するとヤバいですね。一気に人類破滅もあり得る時代に入ったという事なのでしょう。そんな中で、量子、素粒子に関しての知見が増えてきたことで、それが不思議な高次元内部構造を持った大きさを持たない点であるということがわかってきました。

冥王星Ω11の位置は天王星Ω9と海王星Ω10を等化する位置です。冥王星が等化する精神なのだとしたら、素粒子の秘密を解明していくところに鍵があると言うことなのだと思います。Ω11は他者側のΩ10に入り込むことであり、Ω12は他者側のΩ9に入り込むことです。それによって、等化が完成し、精神は次への進化を遂げることができるということになるのでしょう。

救済は他者側からやって来る

だから、他者側から回り込んできた無意識が私を救済するわけです。救済は他者側からやって来るわけです。

これが、僕自身、今原初舞踏に夢中になっている理由でもあります。舞踏の中で入り込む空間の中において、他者と無意識下においての出会いが起こるであろうと言うことを感じているからです。

その空間にアプローチする方法を開拓することと、それに関して習熟しておくことが、今必要な気がしているということと、純粋に舞踏の稽古が好きだということもあります。僕がやるべき事があるとしたら、これだという感じがするのですよ。


ヒトの精神としての惑星

しかし、ヒトの精神としての惑星という見方をすること。また、天王星、海王星、冥王星が人間(ヒト)の進化を促すために出てきた高次元存在であるという視点で見ていくことで、ホロスコープの読み方にも違いができてくるとも思っています。冥王星は天王星、海王星を等化する位置の星ですし、役割、立ち位置が違うということを知るだけでも意味はあるかも知れません。

それと転倒していく地球を月が押し上げようとしているという視点も、月に対しての意識の向け方が大きく変わるように思います。

まだまだ、しっくりときたわけではありませんが、少しずつイメージは広がってきていると思います。これらのことをどのように占星術につなげていくのか、どのような展開があり得るのか、今そんなことを考えています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?