○○ちゃん○○ちゃん

太陽の向こうに透けていく君がどうもきらめいていてそれでも目を逸らしちゃいけないと思った、眼球を焼かれながら壊れながら君を追いかけてた、見つめていた。どうか小さな君が誰にもみつかることなく死にますように。君は僕にとってのひとつの物語。君より少しタールの重い煙草をベランダの床にじゅっと根性焼きして痛いか?痛いよなあと呟いた、電子の海を泳ぐ感情なんて全部偽物。永遠なんてないことを知っているくせに君はよく永遠という言葉を使ったね、まるで祈りのように。白濁液でたぷたぷになったピンクのコンドームを嬉しそうに揺らして僕を見てくる君の瞳はいつも14.5ミリの漆黒で施錠されていて入れない。介入できない闇に闇を貼り付けて君は君の穴を粘着力の弱いシールで応急処置し続けているだけに過ぎないのに。君の黒髪を梳かす夢を見ました、海の音が聞こえて、ああもう覚めてしまうんだと確信した。夏。君が好きです。最悪な衝動が産んだ最高に狂ってて最高な一瞬を手作りする才能を無駄打ちした、消える1秒前の少女。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?