空リプゎLOVEれたー

愛しているという気持ちは殺すという気持ちに似ていていつも血の匂いがする。「好き❤︎好き❤︎好き❤︎」と赤い言霊を白いナプキンに染み込ませてわたしのいちばんどろどろしてる女の子のとこあんたに知ってほしいんだ、抱かれている時だけが女の子だなんていやだよ、肉体を超えた先の光が本質だって気づいてるから出逢えたんだよ、そうでしょう?水色の服着た女の子が天使だなんてきみが言うからさ、系統だって変えてみたんだよほら、これで羽ばたける?天使になれる?無才を通り越した熱情を才能と呼んで無視することなんて一秒足りともしないで、わたしのこと流れ星なんかにしないで。きみが望むかぎり消えたりなんかしないから。神様を信じることは偶像崇拝だからきみはまるでアイドルオタクのよう、信じたいものに縋っていればそれは本当になるの?わかんないから教えてぜんぶ。きみが産まれた日に死んでみようかな、どうせまた生まれ変わって新しい人と恋をするだろうから。それまでの退屈しのぎ、ねえわたしと恋をして。夏に近づきつつある空が「いって、はやく」と言っているような気がしてペダルを漕いだ。塩素のにおいに犯されて制服が黒く濡れて、希望だ、と言った少年をプールに突き落とした。最高な地獄、つまり青春。厚底の靴を履いたら空に近づける気がして、青い午後に乱反射する虹色をキャンパスに描いておかしな人のふり。愛おしいが愛してると同義的ではないことを知っている、断絶を知っている人にしか行けない果てにきみも行く?空色の爪がきらりと光っていちばん見たい笑顔に似ていたことが、きみの生きる理由です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?