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夜の渋谷にときめかなくなったのは

この街は私を少し殺してくれるから好きだった。 雑踏がノイキャンされる渋谷、かわいい服を着てないと殺される、秒で。 友達、家族、恋人、本当に帰りたい場所。 私達はひどく未完成で傷だらけで、痛みを欲していた、10代の女の子にしか通じない言語ってあって、なんでわかんないかなあ、なんでかなあって言って孤独の夜が膨張を続けている、まるで宇宙みたいに。 通り過ぎていく風俗店の求人広告のチラシが挟まれたピンク色のポケットティッシュ、全部景色だと思ってしまえばなんてことなかったのに若い感受性

    • 空リプゎLOVEれたー

      愛しているという気持ちは殺すという気持ちに似ていていつも血の匂いがする。「好き❤︎好き❤︎好き❤︎」と赤い言霊を白いナプキンに染み込ませてわたしのいちばんどろどろしてる女の子のとこあんたに知ってほしいんだ、抱かれている時だけが女の子だなんていやだよ、肉体を超えた先の光が本質だって気づいてるから出逢えたんだよ、そうでしょう?水色の服着た女の子が天使だなんてきみが言うからさ、系統だって変えてみたんだよほら、これで羽ばたける?天使になれる?無才を通り越した熱情を才能と呼んで無視する

      • ❤︎

        ぼくはきみの神様だよ、と甘ったるい目で言えばきみはすぐに堕ちることくらい知ってた、ほんとうはきみを地獄に堕とすためにぜーんぶやってたんだよ、知ってた?煮詰めたいちごジャムにグーパンで破壊、☆がきらきら散らばって今回の宇宙爆発も気持ちよかったです!つってきみの銀河に散りゆく骨を見ている、お酒がないとできないことばっかなのになぼくなんて。きもちいきもちいねここきもちいねってきみが上に行こうとするたびに足引っ張っていたのはぼくで上目遣いできみを見ている、幽霊みたいできもちわるいって

        • 魔法少女

          2024年5月13日、彼女は自殺した。 魔法少女の遺骨が床を埋め尽くしている暗い地下、彼女らの骨は薄らとピンク色のフィルターがかかっているように見えて、死んでもまだなお続く祈りと呪いが共存し、その渦の中、「死」という既成事実だけを愛した幼い女の子の本来の夢の匂いがして、君が本当に使いたかったのは、本当に魔法? 手っ取り早く食べて手っ取り早く吐けるから好きだったファストフードみたいな男の連絡先をブロックして君はまた孤独を選んだんだね、神聖な孤独は誰にも壊されることなく君の生きて

        夜の渋谷にときめかなくなったのは

          dear.

          勝ち続ける快楽しか知りたくなかったよね、ぼくらはずっと。負けた顔するしかなかったんだ、それしか知らなかったから。するすると糸をほどくようにして本当のことが見えてくる、中央にいってはだめだと思えば思うほど見たくなる、光の原点。何にでもなれるんだ、どこへだって行けるんだぼくたち。ばらばらのスニーカーで旅をしようよ、お揃いが鉄則なんてパチモンの友情。既存の青春じゃない青春しようよ、まだこの世界の教科書に載っていない爆発をきみとしたい。規則的なリズムをジェットコースターにするのは僕の

          ○○ちゃん○○ちゃん

          太陽の向こうに透けていく君がどうもきらめいていてそれでも目を逸らしちゃいけないと思った、眼球を焼かれながら壊れながら君を追いかけてた、見つめていた。どうか小さな君が誰にもみつかることなく死にますように。君は僕にとってのひとつの物語。君より少しタールの重い煙草をベランダの床にじゅっと根性焼きして痛いか?痛いよなあと呟いた、電子の海を泳ぐ感情なんて全部偽物。永遠なんてないことを知っているくせに君はよく永遠という言葉を使ったね、まるで祈りのように。白濁液でたぷたぷになったピンクのコ

          ○○ちゃん○○ちゃん

          prologue gue gue ぐぇ

          ちっ、才能ねーな、くそが、つって詩人のアカウントをブロックし続けていたら夜が明けていました。お前もお前も死ぬんだよ、時という渦に飲まれて永遠に続く穴に堕ちていく。10万円で中出しを許したら赤ちゃんできちゃって、新宿駅のコインロッカーの前でにやにやと笑いながら腕を切っている。よかった私ちゃんと私を傷つけられてる。縛られた両腕を片手で持ち上げられてお腹を殴られながら死ねよゴミと叫ばれてバレバレな思考盗聴を病気のせいにしてみる、カテゴライズより楽な落とし方ってないから。はっぴーやっ

          prologue gue gue ぐぇ

          beautiful world

          世界がこんなにも美しいなんてどうして誰も教えてくれなかったの、世界がこんなにも汚いってことは東京に来てからわかった。感情を金に換算する汚い人たち、アルコールで繋がる程度の浅い関係性。ぼくは海が見たい、誰もいない砂浜で歌なんか歌っちゃったりしてね。きみは悲しいほどに綺麗だった、きみはぼくの憧れだった。きみが神様を降りてしまってからぼくの心はどこに置けばいいのかわからなくなってしまったよ。傷がえぐられるほど強くなるなんてわかってるよ、だからこんなにもボロボロになって立っているんだ

          beautiful world

          きみの乗る電車は血の匂いで充満している

          正直に生きてみて、きみも、きみも、って月が言っている気がして全速力で逃げた。シャッター街と化した商店街がぼくをやさしく抱きしめてくれている感じがしてちょっと泣いた、すきだったんだ、ずっと。若い頃の透明な感受性はもうにどと戻ってこないと知って詩を書き続けている、詩を書くということは死を書くということだからぼくらはずっと削っている、めらめらと燃えたぎるすべての中心地点を。そこで、きみと逢いたかった。ずっと待ってたんだよって笑ったぼくをぎゅっと抱きしめて、しらけさせるような台詞なん

          きみの乗る電車は血の匂いで充満している

          ブルーライトで輝く月

          孤独が武器だって言えるくらい強くなりたかった、透明な銃で撃てる自由を持て余して夜更かしが辞められない。朝、ゼロから生まれた光が東の空から差してくるとき、僕はまたひとりになるんだって思い知る。意味のない背比べをしていたって何も得られないからきみはいつだってひとりぼっち、その手を引いてあげるよなんて言えるほど神様の演技うまくなかったしきっとぼくらはずっと他人のまま。いちばん美しい夜ってなんだっけ、減るもんでもないから差し出した女の子の部分を大切にできる人なんて壊れたことがないやつ

          ブルーライトで輝く月

          ブロック塀の向こう側で夏にしか鳴かない鳥が鳴いていた

          初夏のはじまりは永遠という言葉がいちばん似合うと知っていてわざとはやめに終わらせる神様はこの世でいちばんいじわるないたずらをしている、世界を狂わせる魔法を使うのを許されているのはあなただけだから。冷房で冷やした部屋からきみを引き摺り出すのは冷蔵庫の奥に隠れているスイーツを食べたくなる理由とおなじ。忘れられなかったや、ごめんね、って天使みたいな顔で笑って弱々しく走り出して飛び降りてほんとに天使になっちゃった女の子の自殺配信にコメントして、きみが忘れられなかったひとがぼくであった

          ブロック塀の向こう側で夏にしか鳴かない鳥が鳴いていた

          GOD(?)wwwに繋がるリンクをタップしたら地獄だったね///hpの消費の仕方をミスった奴らが喰われた熱の正体教えてやんない

          不幸中毒やめらんないねーって嘘の同情と情けで人ぶっ壊して楽しいかきちがいって言われてまじでウケたから漫画にしちゃお。私は愛を売らずに済んでよかった、私以外に消費される感情などあってたまるか、どこに行っても輝いてしまう私だけが正常で狂ってんのは世界の方だった。光れって死ねって意味だろ、殺され続けた人は神様になるから歌うことがやめられないんでしょう、美しく見える十字架は人を殺すから。瞬きと瞬きの狭間で見た彼女の思想をなぞって生きたらパクリだと言われて思想窃盗なんてしたことないよっ

          GOD(?)wwwに繋がるリンクをタップしたら地獄だったね///hpの消費の仕方をミスった奴らが喰われた熱の正体教えてやんない

          カラオケで歌ったら引かれるような歌ばかりを好むのはきもちわるいよって誰かに教えられるような環境も性格も持ち合わせていなかったから好きになった音楽たち、彼女が炎上するのは熱いからかな、ヒットチャートに載らない歌ばかり好きになってしまうね、僕ら

          カラオケで歌ったら引かれるような歌ばかりを好むのはきもちわるいよって誰かに教えられるような環境も性格も持ち合わせていなかったから好きになった音楽たち、彼女が炎上するのは熱いからかな、ヒットチャートに載らない歌ばかり好きになってしまうね、僕ら

          LOVE:R

          ぜんぶわかってたよ、君のことくらい。透き通っていくあなたの影が思い出に似ていると思った。神様の定義について考えている時、私とあなたは同じ生き物になったような気がしていた。だからひとは信仰をするんだ、同じ光に殺されるために。ぜんぶわかってたよね、僕のことくらい。あなたは私の好きな映画を音楽を小説を漫画をダウンロードしようとしなかった、拒まれていた私の熱は私の指先からさらさらと腐った砂のようにこぼれ落ちて歪な城を作っていた。統合失調症の天使が立てるステージは一体何色?パンツを見せ

          君の髪色が水色だったのは君が青空に限りなく近かったから?

          ぼくの感傷が「すー、さいど、」という音を立てて紙で指を切るみたいに心の柔らかいところを切っていく、心のリストカットには長袖も包帯もいらないしお手軽な自傷行為、ルッキズムに殺された君に本当に美しいものを見せたくてぼくはまだ死ねずにいる。きらきら、きらきらとしつこいくらいにまぶしい星がぼくを強姦して泣きたくなった、光るには遅すぎる年齢なんてねぇだろ、くそが、くそが、べちゃべちゃと顔に塗りたくったケチャップを指にとって鏡にF☆U☆C☆Kってかいた、ぼくの殺したいやつはいつだって過去

          君の髪色が水色だったのは君が青空に限りなく近かったから?

          産まれたてのあい

          黒いリボンできみの太ももをぎゅっと縛った。手作りの赤い糸は思っていたよりもかわいくて度数が高いお酒みたいだった。まだ幼いあたしにあの娘は「愛してるよ」と耳元で囁いた。このピンクにぞくぞくする感覚、なんだろう、この娘って誰なんだろうって知りたくなる、あの娘の脳の中を垣間見たくて全てのアカウントであの娘をフォローした。脳の中は宇宙の構造と似ているって言うじゃん、君の宇宙もみせてよっていやらしい顔で君が言うからパンツを脱いで脚を開いてしまった。ばかみたい、とケラケラ笑う君を見ていた

          産まれたてのあい