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開業準備③

空調を考えるのは大事ですが、もともとあるビルなどにオープンする場合は、窓の位置と診察室や待合室、バックヤードの同線なども考えたうえで配置しましょう。
予約制にするから。と言っていても、最初に来てくれるのははやり地域の方々。しかも、ネット予約に疎い方はまだまだ少なからずいらっしゃいますし、せっかく身体の悩みを抱えてきてくださったのですから、もし本当にクリニックで診れる範疇を超えるようなものであれば、その時は考えなければなりません。
オープニングクリニックは、医療系にあこがれて転職して希望してくる受受付事務さんも多く、感染症対策の知識は皆無に近いです。立ち上げの段階で、そういった患者がフラッと来院してしまったことも想定して開業にむけた研修に組み込んでおくことも必要だと感じています。
「診てもらえるかなと思ってきました」直来の患者は自分が動ける程度の発熱であれば来院してしまいます。
受付でWEB問診に答え、診察の順番を待ち、いつも診察室に患者を呼び入れてから、医師は問診票を開きます。特記事項なども書かれていることがあるので、私はなるべく医師よりも先に問診票をチェックして診察室に入室する前に医師に診察室へ入れていいのか、処置室へ入れるか相談をしますが、看護師のいない時間に来院されてしまうという出来事に対応できるのが医師1名であれば、ほかの診療が止まってしまうことも考えられます。
そういったことも想定に入れてオープン前に研修は必須であるべきです。
いわゆる、事務・受け付けは大学や総合病院、感染症をメインで診れるようなクリニックからの転職をしてきた方はほぼいません。ここで、まず教育をしていかなければならないのです。
数日前から初熱し、喉奥にコプリック斑だろうと・・・。
麻疹疑いです。
窓のない処置室でカーテンを閉めて隔離をしているところで医師自ら保健所に連絡をし、検査キットが来るのを待ちます。コロナが5類になった今、感染症にたいするN95マスクも置いてません。とりあえずの不織布マスク二重で咽頭ぬぐいは私に任されます。
採血も2年前の抗体価はいくつだったか?なんて思いながら私が実施。
電車に乗ってきた患者も公共機関に乗せて返すわけにはいきません。
しっかりと説明し、雨の中歩いて帰っていただくことになりました。
クリニックの至る窓を開け放ち、翌日、麻疹は否定されましたが
このような患者も来てしまいます。
小さなクリニックでも、それはないかじゃないかな・・・?と言いたくなるような疾患も発疹が出ていればいつも混んでる内科へ行くよりとりあえず皮膚科で診てもらった方がいいという方もいます。
看護師がいうのもなんですが、専門ではなくとも皮膚科だって診断は可能です。感染症や発熱は診れないとしても誠意を持って対応してくれるのが適切な対応だと思います。
そのためには、看護師はもちろん医療現場にあこがれて入ってきた事務スタッフも感染症の抗体価を調べておく、そして、医療機関で働くと決めたスタッフなら事務。受付であろうとしっかりとした知識を共有し、ほかの受診者にどんなことがあったも移さない!!という共通の認識で橋梁躯体性が必要と思います。
要にチームワークが大事ということです。

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