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いつかの昨日を待ちつづけるから 夢は色濃くなる 読みかけた本の隙間にいれた指の 隙間から見…
ふたつの目で見ても 単焦点 let me see くらいの空白で 永遠のことを おもいだす ふたつの目…
空も 海も 深く深く蒼い 深く 深く 蒼を持っていると 何もかもを ゆるす 深さを 感じること…
ほんとうを失って ないことをあるようにもせず ないことをないものともせず それをどうともし…
風が幾分やわらいできた頃 白い馬の群れが横切るような感覚をおぼえた ゆっくりと煙のようであ…
車窓から見える 満開の桜は ラヴホテルの隣で 風に凪いて 愛とは何かの 例え話みたいだった …
みんなひとりじゃないばしょで みんなひとりになりたがる ほんとうにひとりのばしょにいると ひとりはみんなになりたがる かさなりあえたら じぶんいがいのいばしょがみつかって かさなりあうから かさならないじぶんだけのばしょがみつかる みんなひとりじゃないよなんて きれいごとにすくわれる こともあるのかもしれない けれど みんなひとりだから ひとりとひとりはかさなるし ひとりのひとがなんなのかを しることができる きやすめなんていわないで せなかあわせのうつろいのなかで
曲間の静寂がまるで一生分の寂しさのように 永遠を感じても撃鉄は残酷に引かれてしまう 『一生…
静謐の中にあるひかり 雨が止む前の幕間 花弁が休む薄曇り どんなひかりよりも眩しくて 片目だ…
窪みは余白 私自身がつくるもの 私の一部が 新しく作られること 自分でつくった両のてのひら …
崩れたバランスのなかの 特異な均衡 坂道だらけの不均衡でも 居るためには それくらいでなくち…
今日は首を緩く絞められた閉塞感があり 今日という一日に入り込めなかった キーボードを操作…
口実をつくって外に出たら Tom Mischが降るような空だった ぜんぶわかったような思い込みで 諦…
風景は水面のように揺れ まばゆさが一層揺らぎを大きくする 思考は足を止めて 諦めたかのように五感にすべてを委ねる かなしい夜が明けるのを待っている 確かに先には猫がいるのに 曇り硝子にある静止画みたいに かなしい夜は長く、長くて、長い 少しだけ吸い込んだ煙のように 暗闇は肺の奥を締めつけて 大きく吐き出そうとする息は 水面を揺らして風景を歪ませるばかり 泣き出した夜は長く、うるさくて、静か 弧を描く月はきっと日々こんな気持ち なのだろう と、思った