正義の消費。橋本選手の炎上を見て思うこと

 書き散らし回。

炎上|橋本知之 (note.com)

 ヤフーニュースのコメント欄やツイッターは今日も元気に燃えています。みんな正義が大好きです。

 ネットで何かを叩いている人は正義感があるのでしょうか。正義ってなんぞやって感じですが。大半の人はだれかを叩いていい大義名分としての正義が好きなんだと思います。

 例えば少し前の話題の「いなば」などの企業の不祥事も松本人志氏のスキャンダルも水原一平氏のギャンブルもほとんどの人が語らなくなりました。正義ってそんな浅いもんじゃねえだろ。。。数カ月したら忘れるレベルの正義って。まさに正義の消費

 あと、炎上に参加している匿名アカウントはみんな哀れな人生を送っていそうです。身の丈に合わない承認欲求、他責思考、何かの抽選リツイート、世の中や社会、会社、家族、友人、国、時代への不平不満、愚痴悪口。悲しくなってくるアカウントしかありません。そんな哀れな人たちの数少ない娯楽が正義の消費なのでしょう。世の中にある悪いものを成敗する快感があるのでしょうか。そんなことしてもお前の人生は1mmも改善しないから自分の人生に集中した方がいいぞ、もっとたのしいこといっぱいあるぞ、と言いたくなります。

 ネットでもリアルでも「こいつは叩いてもいい」となった時の人間の非情さは目を覆いたくなるくらいひどいですが、ネットだと殴り返されることもなく、相手が傷つくのを見ることもなく、その非情さに拍車がかかる気がします。

 別にお前がネットで正義を唱えても世の中は1mmも良くならねえよって話なんですよね。世の中のすべてのことは「当事者以外は黙ってろ」だと個人的には思います。「お前に何の関係もねえだろ」って。「こんなのひどい、許せない」って何様やねん。本当に何かしてあげたいと思うならお金でもお金以外の援助でもすればいいと思うのですが炎上に参加している人が何かすることは絶対ないです。「そう思うならぜひ資金援助を!もしくはボランティアでもいいです!」と言って動く人なんてたぶんいないでしょう。ネットで正義を唱えるよりみんなが日々他人に親切にして、仕事を頑張って、家族を大事にした方が世の中よくなります。

 「何かを叩くのは自分の快楽のため」という自覚を世の中の人全員が持つべきだと個人的には思いますが、まあ絶対無理でしょう。小学生だってみんなでニヤニヤ楽しそうにいじめやって「だってあいつが悪いんだもん」、若い子をいびるジジイババアが「最近の若いもんはなっとらん」ですから。老若男女みんな誰かを叩いて正義を消費するのが好きなんです。

 そういうものだと観念して関わらないようにして生きていくしかないです。

 橋本選手、今回は本当にお疲れさまでした。

2024/5/14 アンディ

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