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Paseo Magnífico 壮大な散歩 (día 35-36 移動 Camino De Santiago)


7/31月
Santiago de Compostela→Fisterra

カミーノのゴールはSantiago de Compostela、では無いのか?フランスからピレネーを越えてスペイン入りし、永遠と西へ西へと歩いて来た。このままさらに西へ歩くとどこへ辿り着くのか?

今朝は一人また一人と宿を後にする友達を僕が見送り。近い将来また会えたらとハグ。
スケジュールの関係上、僕は一人バスで移動。一月以上使わなかった交通機関に驚愕の速さを体感する。「今までちまちま歩いてたのは何だったんだ。。爆」一方、車窓に映る自然豊かな光景に「ここも歩いたら楽しそうだなぁ」
1時間半ほどで港に到着
ビーチが見える
キレイな海だ
突然誰かに呼び止められる「Andy!!」
Zubiliで最初のシェア飯を作ってくれたSardegna島出身のGioiaだ。歩いて来た彼女に僕がバスで追いついた格好。笑顔が眩しい。
さらに別の場所でも。ピレネー越えの際、重そうなザックを背負って頑張って登っていたDenmark出身のLinaだ。お互い遠くまで歩いて来た、、固いハグ。

彼女たちは歩くペースこそゆっくりだが、長めの時間をかけて常に僕より先を歩いていた。僕はやはり歩くのが嫌いで、早く歩き終えたい兎なんだとつくづく認識。こんな風に兎と亀が出会うのもカミーノの面白いところ。

改めて振り返ると、僕にとってカミーノとは合宿だ。キレイなホテルに泊まって美味しいものを食べ、それなりにお金を使ういわゆる観光とは根本的に何かが違う。掛布団の無い安宿に泊まって毎朝暗い中ゴソゴソと準備をして出かけ6時間歩く。汗だく足痛で宿に到着し、シャワー、洗濯、これを一月以上繰り返す。ストイックでリズミカル。でも何か目的があるから続けられるはず。当初それは暑過ぎるSevillaを脱出する為。でも歩きながらわかったこと、カミーノはいつも何かをくれる。気遣いの言葉だったりチョコレートだったり。トラックの運ちゃんまでもが手を振ってくれる。それが毎日繰り返されると自ずとコップの水が溢れてきて、自分も誰かに何かを差し出したくなる。カミーノは優しい人の生成ロード?

カミーノの魅力は自然。現代人に足りて無い自然の中を歩く、日頃感じないレベルの遠近感、そして何より朝焼けのグラデーション。一方、沢山同行したザ・アメリカンのSamは言う「カミーノは道ではなく人だ」。確かにさまざまな人生に出会える、そしてGiveに溢れている。資本主義の競争下で常に損得の駆け引きをするビジネスマン、そう父親譲りの僕も長らくそうだったから、その匂いが体に染み付いている。だからかカミーノを歩くと毎日何かおかしな感覚になる。

さあ、この旅を終わらせに、灯台のある岬まで歩きます。1時間歩き。以前ならブーブー文句垂れてた距離は今ではなんてことありません。

またしてもガリシア、頼む、霧よ晴れてくれ
Gioiaと歩くAlessandroはカミノリピーター。この日、僕は初対面だったが、空腹な僕を見て「パスタ作るから食べに来る?」。。何でそんなセリフがサッと出てくるんだろう。やはりカミーノは、、
あとは太陽が顔を出してくれたら完璧なのに。
ついに0kmの道標
キター!Fisterra(地の果て)の夕陽
Santiagoに続き2度目の幸運🤞
果てしなく広い海の絶景を前に、達成感が押し寄せてくる。Santiagoでは感じられなかった圧倒的な終わり。カテドラルも大自然の大きさには敵わない。ちっぽけな自分。謙虚にならざるをえない。
でも人間の歩みも捨てたものではない。車や電車を使うのが当たり前の現代人は歩みを過小評価している。ペース配分を考えれば実際はどこまでも歩いていけるんだ。
ここFisterraで、人は古い自分を捨てると言います。脱サラしたんだし、損得勘定はもう捨てようか。せっせと水をやると芽が出て花が咲く、そんなことをイメージしてGive Forwardが自然にできる人間になれたらいいな
闇夜が足速にやってくるので、そろそろ宿に戻らねば

案の定、帰り道は真っ暗。慣れっこですが。

8/1火
Fisterra→Santiago de Compostela→Sevilla

Santiagoのバスステーションで台湾組に再会。彼女らはこれからFisterraへ。自身の肉眼で見るべきなので岬の写真は彼女らには見せません。Enjoy~
LCCでサクッと帰省。灼熱のSevilla、夏の前半はカミーノで涼しく過ごすことができた。後半は今のところ白紙。。💀
いつもの散歩道
バルコニーからの夕日

最後に、長距離を勧めてくれたパイセンウォーカーのノンちゃんに感謝。持たせてくれた針と糸はしっかり役立ちました。ピレネー越えを推してくれたMichaelにも感謝。辛かった以上に素晴らしかった。No pain no gain.

そして、一ヶ月以上ギターを弾かなかったことはこれまでなかったので、帰省後即、ギターの弦交換!爪装着!テクニカのフレーズを弾き始めるも、まー、弾けない弾けない。。これから毎日6時間歩く代わりにギターだ!

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