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ゲーム感想記㊷ New ポケモンスナップ

「ポケットモンスター」というゲームは、ゲーマーのみならず日本人にとってとても馴染みのあるシリーズである。一番最初(赤・緑)が発売された時はあまり売上が振るわなかったが、やがて販売数が増えていき、今では知らない人がいないゲームである。
 そうした人気を受けて、ニンテンドー64に「ポケモンスナップ」というゲームが発売された。これは特定地域において棲息するポケモンたちをカメラで撮影し、それをオーキド博士に採点してもらい、さらに図鑑も完成させていくゲームである。これが出たのは1999年だが、当時まだ二作目「金・銀」が出ていなかった(つまり一作しかなかった)ことを考えれば、やはり当時から人気は相当だったのがわかる。そしてこの「New ポケモンスナップ」は前作が発売されてから実に22年ぶりの新作である。

 ゲームの根本内容としてはやはり同じで、カメラに撮影し、採点され(採点者はオーキド博士ではないが)、図鑑を埋めていくものである。りんごを投げたりはするものの、基本複雑な操作は要求されないし、緻密なロジックとかもそんなに必要ない。写真をたくさん撮影するので、その点は忙しいこともあるが。

 とはいえやはり相応にパワーアップはされている。まず当たり前といえば当たり前だが、画質は前作に比べて大幅に向上している。ただ、単に画質が向上しただけでなく、ポケモン達の生息する態度がもっと自然になっている。前作は自分の前の線路上を走って横切って行ったりやや挙動に不自然なところもあったが、本作はポケモンの世界にとても自然に馴染んでいる。この手のゲームは映像が生命なのでそこはとても好感がもてて、気持ちよくプレイできるだろう。

 ポケモンを撮影して図鑑を埋めていくのだが、各ポケモンにさらに四種類の撮影様式分類される。つまりポケモン達は単に静止しているだけでなく、走ったり
、飛んだり、投げたりんごを食べたりと様々な挙動をしていくのだが、それらの挙動が四種類分あるというわけで、本当の意味でコンプリートするのならそれらも埋めなければいけない。

本作にいるポケモン数は、約230匹である。前作は65匹だったので大幅に増えている。このゲームがでた時点ではシリーズ最新作は「ソード・シールド」だが、それを含め今までのシリーズからポケモンが登場している。当然伝説ポケモンもいて写真に撮影することができる。そしてタイプも様々だから、草原、氷原、火山、ジャングルと、色々な地域に赴き写真を撮っていくことになる。

またこのご時世であるから、インスタよろしく撮った写真をオンライン上にアップすることもできる。そして別の人がそのアップした写真を気に入ってくれた場合、りんごを投げてくれる(つまり「いいね」機能)。そして写真を加工する機能もインスタ同様についている。かなり多様な加工方法が揃っており、インスタ同様に、ユーザー同士の写真争いが繰り広げられる。



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