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ゲーム感想記㉝ 星のカービィ3

『星のカービィ3』は「3」と銘打っているが、「夢の泉の物語」と「スーパーデラックス」もあるので、実質的には五作目である。
 ただ「スーパーデラックス」とは違い、各コースをクリアしていく王道的なゲームとなっている。通常エンディングを迎えるだけなら、敵を倒しコースを進めていきゴールし、そこから各ワールドのボスを倒して全部倒すとエンディングとなるわけである(5のワールドに6のコースがあり、計30のコースがある)。「2」から動物がさらに三体増えたが、コピー能力は新たなものもなく、シンプルといえばシンプルである。

特筆的な点としてはグラフィックが挙げられる。動画を見ればわかるように、水彩画のような美しさを持つグラフィックで芸術的な趣すら感じられる。スーパーファミコンの末期に発売されたゲームであり、時代は2Dから3Dへと移行しつつあったが、そのためドットの一つの到達点というべきグラフィックになっている。

各コースには課題がある。真エンドのためには全てクリアする必要がある

難易度としてやや高めである。「カービィ」シリーズは基本的に易しめなのだが、結構敵の攻撃が激しい場面があり、手こずる場面も多々ある。だがそれ以上に厄介なのは真エンドのために各コースにあるお題があることである。特定の動物でクリアする、コース内の特定のアイテムを取ってくる、特定の動作をする、と様々だが中には困難なもの、そもそも攻略を見ないとどうすればいいのかわからないものもある。そしてその課題の一つにミニゲームのクリアが全部で五つあるが、これがかなり難しい。三回連続で正解しないといけないが、やり直すにはステージを一からやることになり、難しい上に面倒。

だが一部理不尽とはいえ、全体的にやり応えがあるのは事実。ボリューム的にはそこまで多くはなく、一応課題で詰まったら攻略サイトを見ることもできるので、芸術的な世界観を堪能しながら気軽にプレイしてみるといいだろう。

真エンドの課題にはミニゲームもある。かなりの鬼門

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