「自分は何のために生まれてきたんだろう」
何をやればいいかわからない、というのは結構な数の人間が抱えている悩みのようである。いわゆる「生き甲斐」というやつだ。
このような悩みは20代中盤の頃私も抱えていた。それまでエスカレーターで大学にまで上り、卒業すると私は突然悩むようになった。「自分は何のために生きてきたんだろう」とひたすら悩みに悩み抜いた。
だがそれから十年経過したら、結局それは贅沢な悩みなんだと思うようになった。衣食住が満たされているからこそ「自分が生まれてきた理由」というものを見出そうとするのだなと思う